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X
メーカー:任天堂
開発:ソラ、ゲームアーツ、HAL研究所
機種:Wii
発売年月日:2008年1月31日
価格:6800円
ジャンル:アクション(格闘)


広告(良かったら買ってくれぃ)

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
9 9 5 6 6 9 74
プレイ時間…150〜200時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
よひのじゃ!!
・とにかく対戦が楽しい。そういった意味からも選択可能なキャラクターが増えたのは純粋に嬉しい。人数が多い割にはキャラクターごとの格差も小さく、バランスは上々(前作と違い重量・パワー系のキャラも使えるようになったのがいいね)。こういったオールスターものはキャラが多い方がにぎやかになるのでありがたい。カービィシリーズからのデデデ大王、ピクミンからのキャプテン・オリマー、企画開発本部系のワリオやの参戦が嬉しかった。また、ワシ的にはあまり好ましく思ってない他社キャラ参戦ではあるが、性能的にはかなり独自のものになっており、楽しさの幅を広げているという点で存在している意義はある(全否定まではしないってことね)。

・任天堂の作品を知っていれば知っているほどニヤリとできる場面、小ネタが多い。フィギュアやシールの種類の多さも○。任天堂マニアのワシみたいな人間にはもってこいの作品だと思う。

・有名サウンドクリエイターが集まって制作された音楽はとことん豪華。ここまでの作品はもう出ないんじゃないかってくらい豪華(数が多い分、やや玉石混淆な一面もあるけどね)。曲数も圧倒的に多く、サントラとしてでも充分価値がある。サウンドテストで自由にBGMを聴けるのもいい。

・スマッシュボール(最後の切り札)やドラグーン(画面内の狙った敵を撃墜)などの不確定要素は腕が均衡している相手同士なら奪い合いが楽しい。

・グラフィックは順当にパワーアップ。派手さは無いがWiiの作品としてはかなり上位に入るレベルかと。

・これまで以上に1人用が充実し(不満点もあるけど)、1人用のモードだけでも一本のアクションゲームとして成り立つほどのボリュームを誇る。これまでにあったシンプルモードやホームランコンテストなどの競技場も用意されており安心。

・名前を登録できるのは前作からだが、コントローラのセッティングを保存できるのは細かいながらも嬉しい追加点と言える。

・COMの動きが明らかに賢くなったので、手ごわいものを求める人にはいいかもね。対人戦の練習にもなるし、COM同士の動きを見ていても参考にするべきところはある。
イカンのぉ。
・気になったのはやはり超長いロード時間。対戦モノで画面切り替えが頻繁であるだけに、ロードが頻繁に入ると興醒めする。バトル開始前のロードも長いし、電源投入直後の読み込みは20秒待たされフリーズしたかと不安になるほど。これは“NOW LOADING”表示が一切無いほど快適だった前作までと比べると大幅に退化したとしか言えない。また、読み込み関連で他に気になったのはディスクが読み込まれないことが多いこと。Wii本体に関しては別に乱暴な使い方をしてないのにこの有り様。これには困った。大容量のムービー・音声データを二層ディスクに無理矢理詰め込んでるために発生するのだと思われるが、快適性を犠牲にしてまでそこに注力する必要があったかどうか。個人的には豪華な演出よりは前作DXまでの快適環境の維持を優先して欲しかった。

・スマッシュボール(最後の切り札)とかドラグーンとか強力なアイテムの出現率が高過ぎる気がする。ああゆう強力なのはたまに出るからこそ面白いと思うのだが…。キャラによっては最後の切り札があまり強くない場合もあり、格差も気になった。また、COMがドラグーンとか取った場合、プレイヤーばかり狙ってくるのもどうかと。効果が強力だけに反則くさい。また、これらの要素の追加によって、覚えることが増え、初心者に対する敷居を逆に上げる結果に繋がっているような…。

・ステージがゴチャゴチャしていて自分のキャラクターを見失うことがよくある。もうちょっとシンプルな構成のステージが多い方が良かった。

・アドベンチャーモード「亜空の使者」はステージ構成がダラダラと長く、ちょっとダレ気味。また、随所で挿入されるムービーも終始無言で展開し味気ない。ストーリーも説明無しでは意味不明な点が多く、不満を感じる内容。

・シリーズ初となるオンライン対戦だが、マナーが悪い人間に対してのペナルティが無いため、煽りやら放置やら頻繁に出くわし不愉快な思いをする羽目になる。これは今作のウリの一つであっただけに、もうちょっとなんとかして欲しかった。

・音楽は豪華なことは豪華なのだが、アレンジ曲の中にはイマイチなものもあったりで正直夢のコラボってよか『闇鍋』的。ま、この辺は好みだとか感性にも拠るだろーが。

・前触れもなくたまにキャラが走り出す時転ぶ仕様、どうにかしてもらえませんかね?ランダム性を持たせるための手段としてはあまりにも強引過ぎ。理不尽でしかないんでこれは要らん要素と思う。

・スマブラ独自のキャラ解釈・味付けが一層暴走してる感アリ。タチが悪い事に、中小シリーズ中心に原典側のゲーム側のスタッフが・影響力が極大なスマブラ&本シリーズディレクターの桜井師範に忖度してか、スマブラ的味付けが本編に逆輸入されてしまうケースもしばしば。図らずも任天堂IPを束ねる格好になってる感じなんで、もうちょっと過激な味付け・アレンジは控えていただきたかった。個々の過激なアレンジに関しては「原作に対して愛がある」ってよりは、ちょっと悪ノリの域を越え職権乱用に片足突っ込んでると思う。

・個人的には任天堂以外のキャラはいらなかったかなァ。任天堂のゲームの集大成という位置づけの本作品にポツンと他社キャラがいるのはかなり違和感がある(仮にやるなら、もっと豪快に任天堂×コナミ×セガという形で各メーカーのキャラを出演させた方が違和感はなかった>権利の関係上、大変だとは思うケドね)。特に、スネークが登場する『メタルギアソリッド』は本編が任天堂機種でリリースされる見込みが皆無ということを考えると、どうかなと。あと、あれだけ派手に宣伝しておきながら隠しキャラにするのはどうかと思う。一部格闘ゲームではコラボと称して関係ないゲームやアニメや映画等からキャラが参戦してることがあるが、キャラ資産がこの上なく豊富な任天堂ゲームでそこまでする必要があるとは思えない。
感想でおじゃる。
 スマッシュブラザーズ第3弾。出来は一言でいえば「順当に豪華」。とにかくひたすら豪華。内容自体は真っ当な進化形で驚きは少ないが前作で弱かった部分を着実に補強している感じ。一方で気になった点もそれなりにあって、『ゲームキューブなら文句なしでコレ!!』って絶賛できた前作よりはだいぶ見劣りするし、雑誌ハミ痛さんの満点評価は「そりゃねぇな」という感じでもあり。とりあえず、任天堂据置機のゲームでは不足がちな物量に関しては評価できるかな。まぁ、Wiiで対戦モノならやはりこのスマブラに落ち着くのではないかと。

 ただ、個人的には前2作と比べるとあまりやり込む気が起きなかった。前は身近に対戦相手がいたから燃えるものがあったけど、こう言った対戦モノはやっぱ相手がいるかいないかにやる気が左右されるからねぇ。シリーズ初のオンライン対戦にしても実質的に格闘ゲームとなるとどうしても腕前に差が出やすく、結局はボコ殴りするかされるか両極になりがちであんまやり込む気が起きんかったしな(純粋に煽りとか多発する仕様で興醒めしたのもある)。あと、バランス的にもちょっと首をひねりたくなる部分もある。前作『スマブラDX』よりも初心者に優しい作りを目指したとのことだが、操作は複雑化してるしどのキャラの技も把握する必要があるから、むしろ覚えるべき項目はシリーズの中ではダントツで多いように思える。

 「ストIII」より「ストII」が好きだ的な、味付けが合う合わないのレベルだと思うが、個人的には前作以前の方がずっと好みだったかなー…。期待の超大作だっただけに若干肩透かしだった事は否めん感じで。大多数のユーザさんが求めるスマブラ像とわし個人が望むスマブラ像が乖離し始めた作品って部分はあるかもしんないね、残念ながら。

掲載日:2008年2月22日
更新日:2018年10月9日


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム 総合評価
9 9 8 8 7 10 85
プレイ時間…800時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
こ、これはどえりゃあすごいの!!
・ステージを駆け巡りアイテムやキャラクターを駆使し、相手を吹き飛ばしバトルに勝つというスマブラ特有の対戦の面白さはやはり楽しい。初心者から上級者まで幅広く楽しむ事ができ、友人と対戦をする面白さはとてもハマる。アクション対戦ゲームとしてはこの上なく盛り上がるのは変わらず。

・ボリュームの多かった前作よりもさらにボリューム面では大幅に進化。キャラ数は増え、アイテムは増え、ゲームモードは増えと、とにかく豪華さには目を見張るものがある。フィギュアやシール、曲等も含めるとネタ元になった出典元のゲームの数も物凄い数。とにかく、物量面だけで言えばとにかく『豪華』。これに尽きる。

・モーションや技を流用したコンパチキャラが居なくなったのは素直に良かったと思う。どのキャラを使っても似たような技、動きをする者があまり居らず、オリジナリティが感じられる。

・対戦で新たに追加されたシステムとして、『最後の切りふだ』が追加された。一発逆転の可能性を秘めたキャラクター固有の必殺技で、思わぬ逆転やらを楽しめる。もちろん設定でONOFFを切り替える事も出来るし、バトルの多様さが増えるに越した事はない。

・背中側からでも崖掴まりが可能になったり、一部コマンド技の入力受け付け時間が長くなったりと、キャラを動かしやすく親切になった面も多い。

・キャラやステージのグラフィック、モーション等もさらに綺麗になった。Wiiのゲームの中でも中々の美麗さ。綺麗なグラフィックを求めるようなゲームではないが、やはり質が高いに越した事はない。

・曲のアレンジ等を手掛けた作曲者、編曲者の方々がとにかく有名所ばかりで、ゲーム音楽にもかなり目を付けている自分としてはとても嬉かったところ。前作でも関わっていた任天堂関係からの作曲者(酒井省吾氏、戸高一生氏等)だけでなく、他社の有名な方々までもが多く関わっていてとにかく豪華。ここまでゲーム音楽作曲者が関わったゲームは初めてなのでは?というほど凄い。

・中々のボリュームを誇る新ストーリーモードの『亜空の使者』もパッと見の目新しさがあった。登場するファイター達全員にスポットを当てるようにしており、若干キャラクターの扱い等で気になる点もあるものの全体的には王道的なストーリーで良いかと。個人的にはボス敵との戦いが特に楽しかった。

・オンライン対戦にも新たに対応。メインとなるおきらく乱闘に関しては問題があるものの、チーム戦及びフレンドとの対戦は中々楽しい。現在はオンライン対戦期間が終わったのでプレイ出来ない点には注意が必要。
あちゃあ〜!これはいかんの〜!!
・新たな目玉となったオンライン対戦だが、かなり問題が多い。特にオンラインモードのメインである『おきらく乱闘』では馴れ合いプレイヤーが横行しており、普通に戦おうとするプレイヤーがまともに楽しめないという問題が多発した。普通に戦いたいプレイヤーは自然と戦い合う事になりやすかったチーム戦をメインに遊ばざるを得なかった。

・悪質なプレイヤーを通報する機能が存在せず、全盛期はチートを使ったプレイヤーや馴れ合いプレイヤー等が本当に多かった。次作ではある程度対策されたものの、本作は普通に遊んでるプレイヤーが馬鹿を見るような仕様になっており、とにかくオンライン周りは問題点が多かった。

・スマブラ独自のキャラ付けや技構成が本作からやけに増え始めた。特にガノンドロフ等は顕著で、原作では魔法弾や剣を用いて戦うキャラクターなのに、本作では体術をメインに戦うキャラになっている。前作でガノンドロフが出た時は体格が似ているキャプテン・ファルコンのコンパチキャラクターとして動きや技を流用したために体術がメインのキャラになったのは分かるのだが、一から作り直した本作でもその設定を引き継いだままになっているのは度し難い。いわゆる、スマブラのディレクターである桜井氏に対するキャラクター設定に関する是非が問われ始めたのも今作からで、次作でもキャラクター設定に対して色々と問題点があったりと、スマブラ特有の問題点の一つとなりつつある。もちろん、原作のゲーム要素をそのまま全てスマブラのシステムに落とし込める訳でもないし、ある程度の脚色が必要なのもあるので、どう扱うべきかは難しい問題ではあるのだが…。

・Wiiのゲームでは少ない二層ディスクを採用しているという事もあり、ボリュームが増えた反面ロード時間がかなり長い。ステージを選択してから10秒以上待たされる事もザラで、フリーズしたのかと戸惑う事も。ロード時間がかかりすぎるだけで実際にフリーズする事はほぼ無いし、処理落ち等はほぼ無くあくまでロード時間が問題であるというだけなのだが、バトルを始めるまでの過程が快適とは言い難い。

・ダッシュする時に一定確率で転ぶという仕様があまりにも邪魔。実質、一定の確率でキャラを思い通りに動かせない時がある、という具合に傾いており、転ぶとハッキリ言って萎える。せめて設定でONOFFが出来れば良かったのだがそういった仕様もなく…。自分は1on1のようなガチ対戦はあまりしないのでそこまで関係無かったが、スマブラで1on1のようなガチガチのタイマンを好むような人からすればこの仕様は鬱陶しい事この上無いと思う。

・全体的にゲームスピードがゆっくりになった。前作ではキャラの落下速度が速く、テクニック技の『絶』やらも相まってスピーディ過ぎるとも言えるバトルになる事もあったので、ゲームスピードをある程度ゆっくり気味にするのは良かった点でもあるが…。一概に駄目という訳でもなくこのゲームスピードだからこその面白さもあるが、個人的には前作並みのスピード感・爽快感の方が良かったかも。

・任天堂からだけではなく、他会社のキャラクターもファイターとして参戦した事には若干違和感が。SEGAからソニック、KONAMIからスネークが参戦しているが、どちらも任天堂のキャラという訳では全く無く、任天堂の他のキャラ達と比べると違和感がある。さらに任天堂ハードでもそこそこ作品が出ているソニックはともかく、SIEのプレイステーション系ハードをメインに登場しているスネークが、任天堂の集大成とも言える本作に何故出ているのはかなりの違和感。そのせいもあり、メタルギアの曲やステージの演出の出展元はPS3で出たメタルギアソリッド4から出た物ばかりになっているし…。メタルギアシリーズは自分の好きなゲームではあるものの、スネークの参戦に関しては納得しかねた。

・CPUがやけにプレイヤーばかり狙ってくる傾向がある。さらに1Pと2Pが存在する場合、1P側をCPUがやけに狙ってくるなど、若干プレイヤー差が生まれてくるのは度し難い。

・かなり広いステージが一部新しく追加されたが、ただ広いばかりで面白味が薄いものが多く感じた。さらに一部のアイテムが小さめになった事もあり、デクの実、フランクリンバッヂ、センサー爆弾、スクリューアタック改等は見た目で判別が付きにくかった。

・試合をリプレイ記録として見返す事が出来るようになったが、3分以上の試合はリプレイとして保存出来ないという制約がキツい。普通に一試合3分を超える事も多いので、この時間制限はちょっと…。

・名作トライアル、なる任天堂の過去の名作を体験出来るモードが存在するが、一つのゲームにつきたった数分しかプレイ出来ない物ばかりで、存在意義が分からない。バーチャルコンソールへの誘導を狙ったのかもしれないが、たかが数分遊んだ程度では内容もほとんど分からないものばかり。これらに容量を割くなら他の所に容量を使ってほしかった。
ほんじゃあ、感想じゃあ。
 ただでさえボリュームが多かった前作よりもさらに豪華に物量が増えたスマブラ。とにかく対戦は楽しいし、何度プレイしても飽きが来ずいつでも熱く戦えるのはスマブラ特有の楽しさか。普段の対戦に関しては、ボリュームの多さが見事にプラスに働いているように感じた。本作の対戦で友達と盛り上がった時間はもはや数えきれないと言っても良いほど。

 新しく追加された仕様に関してはどうも微妙な結果になった物が多いのは残念。作り込まれているように感じるモノは多いものの、結果的には空回りに終わった物も多いように感じる。他社のキャラ参戦等が始まったのも本作からで、スマブラそのものの方向性が変わったのも本作からのような気がする。

 自分はスマブラDX〜スマブラXを丁度友人達と楽しんだ世代なので本作もかなりプレイした思い出。Wiiで対戦ゲームをする、と言えばまずスマブラX!!と言っても過言ではなく、普段の対戦に関して言えば間違いなく楽しめるゲームだったので、推定プレイ時間もWiiのゲームの中ではトップクラスに長かったと思う。未だにたまにプレイするくらいには対戦を楽しんでます。

掲載日:2018年10月9日


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