メーカー:任天堂
開発:インテリジェントシステムズ、任天堂企画開発本部
機種:Wii
発売年月日:2007年2月22日
価格:6800円
ジャンル:シミュレーションRPG


かいたひと : アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
10 83
プレイ時間・・・200〜250時間程度
※映像〜シナリオは10点満点、総合は100点満点
サイコー だめやん
・グラフィック、特に戦闘のキャラクターのモーションやムービーの画質は前作「蒼炎の軌跡」から大幅にクオリティアップ。戦闘が鑑賞に耐え得る内容となったのは嬉しい限り(綺麗ってくらいでもないが、鑑賞に耐え得るレベルの出来になった事が喜ばしいことなのだ!一部まだ不満はあるけどね)。

・サウンドも前作よりも従来のファイアーエムブレムのノリに近くなった感じ。オーケストラ使用で豪華。

・ドラゴンナイト系の特効が弓・風魔法から雷魔法に変更されていたり、室内での騎馬ユニットの移動力が下がっていたり、細かい部分での変更点が多い。そのためか、今までのシリーズ作品の常識が通用しなくなっている部分が多い。とまどいはあるものの、その一方では新鮮さを味わう事ができるとも言えそう。

・ロード時間の短縮化(前作も長くはなかったが)、マップ戦闘のスピードアップなど、テンポが良くなったので快適に遊ぶ事が可能。これは素直に喜べる。

・物語の先が読めず、展開が気になる作りとなっている。グイグイと先に進めたくなってしまう魅力あり。用語集が充実してるため、分からなくなっても、すぐ確認できるのもグー。また、前作で残った謎は大概きれいサッパリ判明するので、気になって眠れなかった人はぜひどうぞ。

・Wiiの作品だと、無理矢理リモコンのポインティング機能を使った作品が目に付くものだが、そういった機能に踊らされず、必要な機能だけ使ってる姿勢がイイ。「リモコン振り回して必殺技発動〜!」なんて言われたら、シリーズを見限るとこだったが、流石に製作者の皆さんもその辺の事は心得ておられるようで一安心。

・スキルの付けるだけでなく外すのも容量以内なら何度でも行えるので、カスタマイズの自由度が上がったのが嬉しい。

・1周クリアするのに50時間以上かかる、重量級のボリュームは今となっては貴重(特に任天堂機種では尚更)。ライト級ゲームがブームとなった現在では逆に珍しい存在であり、人によっては数ヶ月かかるかも!?言いかえれば「根気が要る」とも言えるのだが、まあ、じっくり遊べる内容であることは間違いないと思う。

・章毎に操作する軍が予告無しに変わったりするので、バランス的には「弱いキャラを頑張って育てる」よりも「次々出てくるユニットを上手く運用する」ことが重要なバランスとなっている。シナリオを楽しませる事に重点を置いたこの作りは、これまでのファイアーエムブレムに無いタイプのバランスなので結構斬新に感じたりもする。

・近年のファイアーエムブレムの悪く言えば「ヌルくなった」内容とは逆行するバランス調整のなされ具合。この辺は古参ファンには懐かしく思えるかも。
・終盤のボス。ステータス画面で確認できない全体攻撃を複数所持ってのはどうなんでしょ!?ちょっと反則な気が。また、ランダムで発動する反則的効果を持つスキルが増えたため、強力なユニットがバンバン勝手にスキル発動して敵を倒しまくってしまうのは戦略を組みにくくて困る。どちらもクラシックなシミュレーションRPGであるファイアーエムブレムにあるまじき要素である気がするのだが。

・ノーマルだとセリフが一部簡略化されてる。難易度毎に勝手にセリフ量が決まってしまう仕様は不満。難易度とシナリオのテキスト量の選択は別々にして欲しかった。古参エムブレマーが皆いい腕前ってワケじゃないんだヨ。

・任天堂広報は「今作からでも全然問題ない」と仰るものの、前作と舞台が共通で引き続き登場するユニットが大半を占めるため、今作から入るのは相当厳しいと思われる。また、シナリオ面で後半やや強引さがあったのは気になった(具体例は伏せるが)。「後付け設定で強引にシナリオを方向転換する」ジャンプ系漫画にありがちな手法、とでも言うか、ね。

・コロコロと操作する軍が変わり、ユニットの出入りが激しいため、じっくりと育成に時間をかけられない。バランス的に育成よりもドンドン出てくる強いユニットを上手く運用する方が重要であり、「育成の楽しさ」といった点では従来のシリーズ作品より相当劣る。それに伴ない攻略の自由度も下がってしまったような気がする。製作者の掌の上で遊ばされてる感覚が強くなった。

・ラグズが平常時はパラメータが半分なので、攻撃されると瀕死、最悪の場合は即死というパターン多し。また、一部のラグズユニットは化身時でも敵に与えるダメージが0に近い場合もあり、全く使いどころが見出せない(育てようとしてもロクに経験値が入らんし)。前作の時点でさえ相当使い辛かったのに、さらに使用を躊躇するようなバランスに調整されてるのはなんで!?結局はラグズはいつも化身しっぱなしでいられる王族だけでもう十分・・・と言う結論に落ち着いてしまう。
感想と余計な心配
 イメージとしては「紋章の謎 第一部」に対する「紋章の謎 第二部」って感じ。思ってた以上に前作のストーリーや設定に占める割合が高いんで、本作から入るのはキツイだろうなあ。知らなくても遊べないワケじゃないんだが、物語的には前作を遊んでることが前提って印象が強い。
 強力過ぎるランダム発動のスキルの存在やステータス画面に表示されない範囲攻撃など気になる点が無いわけではないが、シリーズのファンには先が読めないストーリーや育成より運用中心のゲームバランス等、新鮮に感じる部分も多いと思うので遊んでみる事をオススメしたい。

掲載日:07年3月31日
更新日:09年11月30日

関連作品のレビューはこちら!
ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡 (2005年・GC)


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