ゼノブレイド2
メーカー:任天堂
開発:任天堂 企画制作本部
機種:ニンテンドースイッチ
発売年月日:2017年12月1日
価格:8618円
ジャンル:RPG


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執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
6 9 4 7 6 10 5 69
プレイ時間…140〜150時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良いでごわしょう、坂本どん。
《システム(UI・快適性)》
ロードはこの手のゲームとしては非常に短い。オープンワールドのゲームで、数少ない欠点がエリアを跨ぐ際の20秒近いロードだった『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』と比べると、こちらゼノブレ2は疑似オープンながら、エリアの移動でも数秒程度で済む。割と頻繁にエリア移動するゲームだけにこれは嬉しい。

・WiiUの『X』では「あのさぁ…これ、嫌がらせか?」ってうんざりするくらい小さかった画面の文字が真っ当に見やすい大きさに戻った点は良し。まぁこれは良かった点ってよりは押さえてて当然なトコとは思うが。

《システム・バトル》
バトルは『1』ほどガチガチのバランスでなく、程よく『X』の「敵の攻撃モーションを突いて側面を取る」等のアクション要素が入って完成度の高い物に仕上がっているとは思う(それだけに下記で述べた意味不明な戦闘限定のキャラ移動もっさりが謎だし残念だったりするのだが…)。

デスペナルティが非常に少なく、失敗を恐れずに何度でも簡単にトライできるのは『1』から引き継いでいる。難易度自体は高くて事故が起こりやすいが、それを苦痛とせずに動けるゲームデザインはこのシリーズ共通の良さと言えそう。

《グラフィック・サウンド》
・Wiiの『1』ではハードの解像度上モブキャラの表情が潰れて全然見えなかったりしたが、今回はちゃんとそこまでしっかり描かれている。また、メインキャラのグラフィックにしてもこれまで過去2作では固くて無表情に近かった物がしっかり感情に合わせて表情が描かれるようになった点は◎。この点は過去作より確実に進歩したかな。

・画面の色合い・彩度が抑えめでやや地味な感じだった『X』に比べると原色多用で鮮やかな風景が多く、そういう意味で原点回帰のファンタジー色は濃くなったとは感じる。『X』の純オープンワールド制から『1』のオープンもどきに戻ったけど、まぁ弊害らしい弊害はそんなに感じない。ロードは確実に短くなったし、ゼノブレはこれで良い。

・純粋にグラフィックのレベルで見るとそんなにレベルが高いとは思わないが、シリーズの良さであるフィールドの作り込みに関してはやはり光るものがあると感じる。

・サウンドは前作『X』から『1』の作曲陣(下村陽子氏はファイナルファンタジーやらキングダムハーツで忙しいせいか見当たらんですけど)に戻った。別にXの時の音楽自体が悪かった訳じゃないんでこの辺は完全に好みかもしれんですけど、本作路線の方がやっぱゼノブレって感じはしますな。

・メインキャラの声優の演技は特に違和感も無く良好。

《シナリオ》
・初期のジブリアニメとかグランディアとかそっち方面系の単純明快さはある。全体的に流れが一昔前のアニメ臭いんで、アニメ好きの人なら一層受け入れやすいかと思う。

《全体を通して》
単純に物量は凄い。クリアするまで判らんが、今回も過去2作同様に普通に遊んでも軽く100時間は超えるボリュームはあるんじゃなかろうか。
そりゃイカンぜよ、西郷さん。
《システム全般》
兎に角システム全般において説明の類がまるで足りていない。あるにはあるが、一度にドカドカと簡易なテキストだけで詰め込まれても理解し切れない。そして信じられないくらいバランス調整が雑。これだけ複雑で難解なのに後で確認する方法も見当たらない(あるかもしれないが見付けられない)。属性やらシステムも複雑なのだがそれに関する説明も全体的に不足気味。1を10周遊んでXも150時間遊んだ一応シリーズに慣れとるわしでも混乱しっぱなしなんで、今作から入る人だと余計に「?」だらけになる事かと思う。分かれば面白くなるポテンシャルを秘めていようが、説明自体を殆ど放棄してるいい加減さに呆れる部分もあり(しかも前作に続いてな)。導線を用意するのがモノリスソフトの苦手分野ならば、せめてそこは誘導が得意な任天堂側が丁寧にバックアップする必要が絶対あったのでは。なんでこんな重要な部分を放置すんの?

・ボリュームがあるのはよろしいのだが、何をやるにも必要以上に回りくどさがあって、時間ばっか費やす割には内容が伴ってない(≒ハッキリ言えば薄い)要素が増えた気が。物量面で不満のあるシリーズじゃないから、あんまチンケな水増しの仕方はやめてもらいたかったな。

・ハナ(人口ブレイドなるロボット生命体)の強化で、専用のレトロなファミコン風ミニゲームをひたすら延々と繰り返すしか強化方法が無い。そして例の如く嫌がらせかって思うくらい説明が不足気味。

・買う前から思ってて実際に遊んでみて改めて思ったけど、ガチャ要素(=本作では無料だが)って果たして必要だった?露出度の高い女キャラばっかでバリエーションも無いし、世界観にそぐわんし、キャラとの絡みも最初からいるホムラなり白虎だのに比べるとえらく淡白だから、わざわざその要素を加えてる意味が判らない。声も主要キャラと比べると演技に違和感のあるキャラが多い。数と質を両立できないなら最初から入れない方が良かったと思うが。

マップが兎に角使いづらいのは前作『X』と同様。高さとか複雑な入り組みとか全然判らんので、地図が役に立たぬ!その上、何故かワープ用と通常の地図が別。かつ、通常の地図側で色んな情報を見たいのに、何故かワープ用の地図に書いてあり、かついずれからも過去作ほど詳しくは情報は参照できない。ああ不便!ここ、フツーに『1』の仕様じゃダメだったの?
→12月中旬の更新で多少マシになったが、最初の仕様と比べればマシなのであってダメな事は変わらず。焼け石に水ですな。

・『1』であった図鑑要素(アイテムや街の住民との絆関連)がバッサリ無くなっていて味気ない。前作の良さの1つがここだと思ってたのに、何で消した?

・アイテムのソートが保存されず、いちいち並べ直さないといけないのが面倒。1回アイテムを使うだけでソートが解除される、信じられない不便さ。ここも退化ポイントだな。

・ブレイド(武器)はほぼガチャでのみの供給。レアなもの(専用グラが用意されているもの)は出現率も低く、結果大量のザコが量産されては即解雇されていくワケだが、解雇の際に後味の悪いセリフを残していくブレイドも多いのにゲンナリする。また、シナリオ上ではドライバー(人間)とブレイド(武器)の絆を主題にしとるクセに実際のプレイでは使い捨てするのがほぼ必須なのが「それどうなの?」要素でもあり…(=レアを狙わなくとも初期に入手したものは成長限界が低いので乗り換えせざるを得ない)。

・ゲームバランスは全体的に粗っぽい。デスペナルティの小ささがシリーズの特長でもあるけど、今回はそこに胡座をかいて調整を放棄しとるのでは?…と思える部分が多すぎたように思う。

《システム(バトル)》
・バトルのUIが見づらい。任天堂ブランドとは思えんくらいの酷さ(任天堂もダメなトコはちゃんと指摘せぇってXの時も散々ここで文句言ったんだが…ってここでギャアギャア騒いでても別に伝わらんか)。確かにボタンとダイレクトに連動した配置自体は工夫されているし、移動と技選択が同時に行いづらかった過去作から改善している部分はあるのだが、画面端に追いやられたせいでアーツのリキャスト具合などが認識しづらく、結果立ち回りに影響も出てしまってる感もある。

・バトルに切り替わると何故かキャラの移動が激重になる。位置取りを決めるのもモノを拾うのも難儀するんだが、えーと…素直に、これなんで?あと、過去作以上にキャラやら攻撃のエフェクトやらがゴッタ混ぜで入り乱れて、位置の把握に苦労する。

・狭い室内でのバトルが多いのだが、壁越しに攻撃して来る敵とかめり込みまくりなカメラとか地形にハマって移動できずめりこんで敵に近付けない味方とか、動きが前時代的。グラフィックが向上しとるだけに余計に違和感が目立つ。WiiというSD時代のハードと同じ事やっちゃダメなんだなー…って実感した。また、バトル後にアイテムが散らばるが、狭い地形だとフツーにアイテムが崖下に飛んで消える。何の嫌がらせやこれ?

・装備(ブレイド)が別の生命体として存在する設定の都合上、3人のパーティメンバーのそれぞれにブレイドが1人ずつついておるせいで画面がゴチャゴチャして見づらい。そこまでして多数のキャラを表示させる必然性も持たせられてるとは思えない。

・バトル中の味方のAI、明らかに過去作より劣化してないスか?『初代』の時点で、的確な場面で的確なアーツを放ってくれてたんだが、今回は位置取りの指示とか出せないんで敵からターゲットにされてる味方を崖際から動かすのも難儀するし、HP回復用のアイテムも無駄なタイミングで取る・逆にピンチなのにアイテムに目もくれず攻撃しまくって死ぬためプレイヤーがセコセコと散らばるアイテムを拾って回復役に回る必要があるなどなど、どうも細かい動きの部分で色々不満がある。細い地形での戦闘は『1』と違い位置取りの変更指示を出せないのがもどかしい。

・ザコが無駄に固い。自分が動くとオートアタックが停止する・コンボが最初からになってダメージ量が減るので回復の必要が無いザコ戦なら動かない方が結果早く済む。序盤とかやる事が無いんでそれこそ壁役の横に付いてゲージが溜まるのを黙って見てるだけ…となりがちで退屈だった。これらシステムを理解し切れてないから余計にモタつくのかもしれんが、それ込みでも『1』はそこまで間延びしなかったと思う。

・仲間を呼びに逃げる敵がいるのだが、こちらの足は遅く敵側が速いため、対処しようがない。特に武器の種類が少なく足止めできない序盤は手の打ちようが無いのは酷い。

・大作系RPGとしては異例のセーブデータが1つのみ。んー、これ、ガチャ仕様導入の弊害よな?

《グラフィック・サウンド》
グラフィックは地形や人工物等のオブジェクトもキャラクターもポリゴンの角ばり・テクスチャの粗さ&やたら頻繁に発生するテクスチャの貼り遅れなど、色々と古さを感じる作りと思わずに居られず。正直、『1』や『X』の時のようなスケールの大きさ・壮大さに乏しく、驚きはあまり感じない。今回はそれぞれの島が完全に独立していて島同士の繋がりは感じられず、同じ疑似オープンワールドだった『1』よりもその点でかなり劣化したかな、と。広さ自体は相応に感じるのだが、直前まで『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』を遊んでいた事もあり、スケール感や臨場感でも、できる事の選択肢の幅の広さ・自由度でも数段見劣りしてしまう。比較対象が悪いかもしれないが、あっちも一応本作を作ったモノリスソフトも協力してるしね…。

キャラクターのデザイナーが複数居る事による世界観の統一感の無さ。これが非常に痛い。『超豪華な奇跡のコラボレーション』と言うよりは『ごった煮感丸出しなただの闇鍋』としか言えぬ気が。似たような絵柄の人なら兎も角、モロにアニメ路線の人と最近のFFの人ってまるで別物ですやん。で、そんなまるで別路線のデザインの人物が並び立つ様が絵的に実にシュール。まぁ人によっては全然気にならない要素なんだろうけど、個人的にはこの統一感の無さってのは没入感が激しく阻害されるんで、どうも好きになれないのよねー…。スタッフインタビューとか見たらディレクターの高橋氏は「これでイケると確信した!」と仰ってたが、わしとしてはどうも受け入れ難い。

・キャラデザインでもう一点加えさせていただくと、胸をでかくしたり揺らしたり露出度が高かったり、必要以上にエロさが前面に出た露骨な萌えデザインの主要キャラに興醒めしてしまったのも確か。あと、主人公とヒロインが終始イチャイチャだったり、特定のキャラが事ある毎にメイド喫茶とか明らかに世界観にそぐわないギャルゲー・萌え要素をチラつかせるのも非常に興醒めする。任天堂がゼノブレイドってIPをそちらさん方面の層の取り込みに方向転換させようとしてるのは何となく理解できるんだが、エートさ…わざわざ任天堂ブランドの、しかもシリーズ作品でやる必要って果たしてありますか?

・『1』や『X』では装備毎に見た目も反映されたが、今回は武器以外はほぼ変化ナシ。シリーズの面白さの1つだと思ってたんで、ちょっと残念。

・どう見てもシステム・バランス面はゲーヲタ御用達の激辛投げやりバランスなのに、流血シーンとか全然血が流れないのは描写として物足ず、重みが無い。『1』でフィオルン(ヒロイン)が敵に胸をグッサリ刺された時とか血が流れてたけど、今回はそれすらない。いやー…ここでそんな全年齢向けの配慮入れるんなら別なトコ(システム面の説明)しっかりしてよ。剣を刺されたらちゃんと血は流してほしいし血は吐いてほしい。わし、流血マニアなんでー(※わし、頻繁に自分が流血するんでここにはうるさいYO …ってなんじゃそりゃ)。

《シナリオ》
シナリオはダメな意味でJ-RPG臭さが付いてしまったのが残念。1の時とか変な造語の類は極力控えて、何か用語がある時はちゃんと説明が入ったが、今回はその配慮がすっかり欠落している。またご都合主義的な超展開なども多く、プレイヤーの共感を得るには恐らくストーリーそのものに説得力が足りない。ダメな意味でありきたりなで製作者の独り善がり的な面の目立つJ-RPG的になったな、と。

シリアスな場面の直後に変なギャグが挿入される場面があるのだが、やり取りが正直クソ寒い。しかも割と頻繁に。海外のレビューなんかでも同様の指摘があって懸念はしとったが、悪い意味でのラノベとか萌えアニメ臭さがあって残念。前作のXのサムい食事のやり取り(リンとタツの料理漫才)を思い出す。んーこれ、これプレイヤーが喜ぶと思ってやってんのかな…?開発者が内輪で勝手に盛り上がってるだけじゃないの?ここもモノリスソフトの悪癖が出てる印象。

正直、シナリオに説得力が足りない。各々の登場人物について掘り下げが少ないせいで共感できない展開が多い。必要な時に必要な情報をくれないのは「伏線を張る」とか「奥が深い」とかじゃなくて、ただ出し惜しみなだけだと思うしな…。ハッキリ言ってしまえば「想像の余地がある」とかじゃくて「単純に必要な情報が足りない」。そして繰り返されるご都合主義的な安っぽい展開。WiiUの『X』は割り切ったシステム重視の作りだったが、今回は『1』系統のストーリー重視型の作品なのにシナリオそのものが力不足に感じた。これでも声優の熱演で相当助けられてるな。各々の登場人物が民放のバラエティ並に焦らすだけ焦らして必要な情報をプレイヤーによこさんせいで置いてけぼりになる事が多々ある。演技の勢い抜きでテキストだけ追った場合、本作のテキストってのは相当に空虚な内容なのでは。

・1つ1つのムービーが長く、また挿入される頻度も高い。かなりムービーゲー寄りになっちゃったかなー…という印象も。

・ストーリー上の必須クエストでも平然とまだ見付けてない地名を挙げられるので必要以上に迷わされる。あと、前作に比べると明らかに露骨なお使いイベントが増えた印象。ここもガッカリポイント。

・「バトルで勝利したのにバトル後にイベントが発生してさっきやられた敵が必殺技を繰り出してパーティを全滅させる」みたいな「え?なんで?今圧勝したやん?」って展開が多い。しかも5回も6回も平然と繰り返される。何もそこまで陳腐なJ-RPGを踏襲せんでも…(苦笑)。

《全体を通して》
・1が『作り込みの細やかで配慮の行き届いたJ-RPGの傑作』ならば、こちら2は『見た目・シナリオ・システムの全てがありきたりなJ-RPGの凡作』になっちまったかなァ…と言う印象。1がまぐれ当たりだと自分に言い聞かせた上で遊んでるけど、それ込みでもやっぱり相当なガッカリ度。
感想ってもんだぜ、べらんめい!
 事前の想像以上に色々と粗が多いのが引っ掛かる…。『1』が欠点の非常に少ない隙の無い作りだったのに対し、楽しいゲームである事は間違いないけど、「えっ?なんでそんな基本的なトコ外すの!?」なる明らかな欠点がやたらと多いのは残念。『1』の良かったトコをわざわざ潰して、『1』のダメだったトコを大幅に増幅させたようなションボリな出来としか言えん気が。

 意識的にWiiの『1』から変えてきてると思われる部分が多いが、その変えてる要素が結構滑ってるように思えるのはWiiU『X』の時と一緒。どうもここのメーカ(モノリスソフト)は張り切って独自性を出そうとすると内輪で暴走し出して客の事考えずにアサッテの方向に吹っ飛んで行っちゃう傾向があるような。アレよな、結局『1』のどこが評価されてたのかが社内で共有できてないんじゃないかね?
 その点で言えば、『1』の時は任天堂が複雑化とかアニメ・オタク化方面に吹っ飛んでくのを防止するブレーキ役を買って出てたのが巧くハマったと思えるんだが、『X』と本作はあろう事か任天堂側が「やれ!やれ!もっとやれ!」って煽ってるようにしか思えんからなァ…。勿論、任天堂単体で出せない物を作れるからこそセカンドパーティの存在意義もあるってもんだろうけど、やり過ぎ&客選びすぎなシステム・描写・テキスト部分は過去作を遊んだユーザの振るい落としにすら繋がってしまうのでは。

 買う前から「1はマグレ当たりのホームランだ。Xもアレだったしマグレ当たりなんてそう滅多に出るもんじゃない」って自分に言い聞かせて買ったんで予想通りの範疇でダメージは少ないが、まぁそれでも『1』の狂い咲きっぷりを思えばやっぱり物足りないかな…。ま…ただ、なんだかんだとダメなトコの欄につらつらと文句は書き連ねてますけども、慣れてくりゃそれなりに楽しい事は楽しいですよ、一応。そこに至るまでがめちゃくちゃ面倒くさい、そしてその楽しさを保つのに能動的に意識する必要がある(=疲れる)ってだけで。諸々の導線の足りなさ・配慮の無さがどうにも勿体無いけど。正直8000円出して買う内容でも無かったかな。当たりかハズレかって聞かれたら、個人的には微妙にハズレの域

 個人的には今回は1回クリアしたら充分かな。寝かせてまた遊びたいって思えない。正直なトコ、次回作以降もこの『2』路線を継承している場合、もしくは、任天堂側からモノリスソフトのヲタ趣味(≒ゲーヲタ・アニヲタ・ロボットヲタいずれにおいても万人向けである事を全力で否定する方向性)への暴走にブレーキをかけるディレクター(指名させていただけるなら『1』でその役割を果たされた服部由里絵氏を希望)を用意する気が無いんなら、発売日新品買いはもうパスすんね。
 任天堂側としてはどうもヲタ・マニア層獲得用に幾つかの既存シリーズのテイストをガラリと方針転換して来たのは見て取れるんで、このシリーズはわし自身がどうもターゲットから外れてしまったくさい以上、今後はもうあんま期待しない方がいいのかもしんない。

 2017年の任天堂ブランドのゲームはここ数年例のない豊作な年で色々楽しませてもらったが、最後の最後で正直ちょっとガッカリだったかな。この路線で行ってほしくないんで、末端ユーザのせめてもの抵抗としてDLCは今回も買わん事にした。次回作でちゃんとテコ入れされるといいけど(あんま期待できんが)。

掲載日:2017年12月4日
更新日:2018年1月5日


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
6 7 4 7 6 10 5 74
プレイ時間…150時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
も!とっても楽しかったも!(リキ風に
《演出面・シナリオ》
・キャラの見た目がアニメっぽい見た目になってるのもあって、一部の層に媚びてる印象も強く悪いように捉えてしまいがちだが、表情の変化が分かりやすくなったというのは大きいと思う(少々やりすぎな表情もあるが)。表情の変化はあったがキャラモデリングが荒かったゼノブレイド、リアル調に寄せたせいで表情の変化が少なくなったゼノブレイドクロスと比べると尚更感じる。

・大筋のストーリーの流れ的には同製作元が作ったゼノギアスやゼノサーガを思い出すような流れもあり、それにゼノブレイドの王道さや最近のアニメっぽさを組み合わせたような感じの物語。悪い点で多く書き連ねている通り、多くのシーンの演出やキャラ付け等がかなりおかしいと感じるが、シーンによっては普通に良い話なところもあるのではないかと。自分もラスト直前のシナリオは素直に感心した。変な話だが、前作のゼノブレイドクロスの時のように未完で終わらせず、このゲームは話の終着点をしっかり作ってくれたので心底良かったように思う…(笑)

・ゼノブレイドの時に良曲を多く手掛けたACE+が復活しており、ゼノブレイドの時ほどインパクトある曲ではないものの状況に合った曲が揃っていてまずまず良し。ゼノブレイドクロスの時みたいなオシャレ洋風現代ミュージックが合う世界でもないので、元の路線に戻したのは正解だろう。

《システム周り・バトル・快適性》
・戦闘システムはかなり複雑化しているが、システムを理解していくと戦略的で面白い事が分かる。あまりにも初心者お断りなややこしさと、チュートリアルの不十分さが辛いせいで戦闘システムを理解しきるまでで挫折してしまう人も多そうだが、理解すると戦闘が一気に楽しくなってくる。

・ゲーム内ガチャ故に運でゲームが便利に進められるかどうか定められるというのが気に食わないが、人によって仲間になるキャラやそのキャラに準ずるアーツ、使用武器が変わるという事もあり、プレイヤーがその時のデータやプレイスタイルによってゲームの攻略方法を細かく変えられる面白さがある。

・レアブレイド達のスキルや属性は十人十色だが、基本的な攻撃、防御、回復に相当するアーツやロール等は変わらないので、キャラ格差というものは少ない。明らかに強いレアブレイドは少しいるが、弱いレアブレイドというのはほぼ無いのが特徴。プレイヤー自身が気に入ったキャラで最後までプレイし通せるようなバランスにはなっている。

・相変わらず凄まじいボリューム。マップの作り込みやクエストも多く、人によるもののゼノブレイドの時と同じくクリアするだけでも100時間近くは軽くかかるんじゃないかと思うほど。一筋縄では倒せない強敵を倒したり、イベントをこなしたりとやり込み要素が多いので、まともにやり込もうと思えば凄まじいボリュームになるだろう。

・ゼノブレイドクロスではドール(戦闘のために乗るロボットね)に乗ってる際に敵から乗ってる機体を壊されると修理する手間があったのが気になったが、本作は敵にやられた時の損害はほぼ無いので、どんな相手でも気軽にトライ&エラーが出来るのは初代ゼノブレイドと同じく良いところ。

・ロード時間も飛び抜けて少ない…という訳ではないが、細々とした読み込み時間が気になったゼノブレイドシリーズの中では快適だった。スキップトラベルの時間なんかは同switchで発売されたゼルダのワープよりも早い。


【点数には反映させてないものの思ったところ】
・個人的にはさほど良いとは感じない事ではあるんだけど、出演している声優さんの人数が多く、声優さんにあまり詳しくない自分でも知ってるような最近のアニメやゲームに多く出ている声優さん達が勢揃いなので、そういうのが好きな人にとっては良い点になると思う。脇役ですらベテランの有名な声優さんが起用されていたりと(力の入れ所が違う気もするが)、ボイス面に力を入れてるのだなと感じた。

・同じく個人的には不服であるものの、キャラデザインを担当してるイラストレーターの方も有名どころが多く豪華。キャライラストは絵師によって違いすぎるせいで並ぶと違和感あるが、キャラモデリングは並んでもそこまで違和感無いのでプレイ中に度々違和感を感じるという訳でもない。

・完全に萌え・エロ目線で見た場合、キャラデザインは中々グッド。声の人の演技の良さも相まって、萌え系サブカルに入っていっても何ら違和感ない。
もも!ま、まずいですも!!(タツ風に
《全体を通して》
・ゲーム全体がかなり複雑化している中で、チュートリアルがあまりにも少なく不便になっている。そして何よりゲーム中で僅かに解説されるチュートリアルを見返す機能が存在しない!!自分が見付けられないだけなのかと思ったが、調べてみたらそもそも存在しないらしい。町の情報屋から凄くアッサリとした説明で見返す事や、ボタン説明だけはフィールド上で見ることが出来るが、それだけで理解しきれるようなゲームではない。システムがかなりややこしいゲームなのに、復習する事が出来ないのはあまりにも前時代的すぎる。ゲームとして問題すぎるので、かなりの大幅減点。もっとチュートリアルを充実すべきだった。

・ブレイドを仲間にする上でガチャ要素を加えており、このガチャ要素のせいで人によって仲間になるブレイドがそれぞれ違うのでゲームバランスの優劣が生じてしまう。どういうブレイドが仲間になるか、というワクワク感があると同時に、運によってゲームの難易度が左右されるという理不尽さや不公平さを感じてしまう事も。

・クリア後のやり込みプレイ時にレアブレイドを出すためには何度もコアクリスタルガチャをせねばならず、そのガチャのシステムが何かと不便。ブレイド同調ムービーが毎回スキップ出来なかったり、十連ガチャといった快適にレア厳選が出来るような、一般的なガチャゲーにあるような便利なシステムが無いのも残念。さらにブレイド厳選の際に大量に出る凡庸ブレイド達を解雇する時に後腐れの悪い一言を何度も聴くのも辛い。

《シナリオ》
・ストーリーでの細かい説明不足や急展開が多く、話の流れに付いていけないところもある。プレイヤーが半分察せるような状況もやけに主人公達は鈍感だったり、疑問符が付くような行動をするキャラもいたりする。細かくは書かないが中盤以降からは謎行動をするキャラや超展開が多く、感情移入するのが本当に辛かった。

・真面目な話を続けてるかと思ったら急に軽いノリのネタを混ぜてくる事があったり若干メタ発言的なものもあったりして、変に冷めてしまう。味方だけでほのぼのとしてるシーンだけでなく、敵との対峙シーンでも敵の行動が小者臭かったりして感情移入を阻害されてしまうことも。

・作る時間が足りなかったのか、ムービーによっては経過部分をはしょっているようなシーンもある。起承転結でいう『承』の部分が抜けてるようなシーンがちょいちょいあり、テンポが乱れてるようなポイントも。

《演出面》
・ムービーによっては深夜アニメ的なノリのギャグシーンや萌えシーンがちょいちょいあり、萌え系のネタ等に耐性が無い自分は見ていてかなり苦痛だった。ゼノブレイドやゼノブレイドクロスの時もギャグシーンはあったけど、ゼノブレイド2全体のギャグシーンとは違う方向性で個人的にはこちらの方が良かった。こればかりは個人ごとの趣味によるんだろうが…でもこのゲームの世界観や話の流れに合ってるとはあまり思えない使い方をしてるシーンもあったり。

・乳揺れや下半身ズームといったエロ暗示シーン、マニアックなフェチシズムを感じるシーン等のような深夜アニメテンション的演出がよくあるのがなんとも…(苦笑)。ストーリー的に女の子がアニメ声で苦叫するシーンも当然多い。ゲームのデザイン的にそういう要素を入れてくるのは前々から読めてたが、いわゆる『お茶の間が凍るシーン』は多々ある。悪い点として捉えない人もいるだろうけど、個人的には真面目に話が続いてる最中にそういうシーンがあると物語への没入を疎外されるので、これに関しては悪い点に入れておきます。

・中盤のある敵が使う技名について。それまで何の伏線も無かったのに、いきなり初代ゼノブレイドにおいて重要なキーワードだった『モナド』や、そのモナドから派生する技名を自らの技名として使い出す展開。開発者側からすれば初代ゼノブレイド用語を出す事によるファンサービスのつもりだったのかもしれないが、それまで何の脈略も無かったのに突然初代ゼノブレイド用語を使われるのは意味不明。しかもその敵は何がしたいのかゲーム全編を通じてもよく分からない、ハッキリ言って魅力的でない悪役なので、そのような敵の技名にゼノブレイドで重要なキーワードだった『モナド』が使われるのは理解不能。この敵役の魅力云々は別にしても、それまでモナドの『モ』の字も出てなかったのに名前だけ
唐突に無理矢理引用するというのは、ファンサービスの使い方としてもおかしいだろう。

・キャラクターデザインを手掛けている方があまりにも数多いせいで、キャラが揃っている立ち絵を見ると絵柄の違いに違和感を覚える。世界観の統一という上で絵柄を揃えるのはもはや必須とも言えそうな事なのに、それらの事を差し置いてまで複数の絵師さんのキャライラストをそのまま使ったのは合点がいかない。せめて描き直す等の事をしても良かったのではないかと。

・キャラクターに使われている声優さんはその方がこれまで出演してきたゲームやアニメのキャラ性がそのまま引き継いでいるのも多く、悪く言えばキャラのイメージが声優さんによって味付けられてしまってるように感じる(例えばシンの声は、声の人が演じてきた数々の作品のキャラとシンのキャラを被せてる印象)。そういった声優さんの使い方を否定する訳ではないし、そういうゲームやアニメがあってもいいとは思うが、新しくゲームの世界観に入り込む上で特定の既存のイメージがキャラクターに根付いてしまうようなのは個人的に好きになれない。

《バトル・システム周り・快適性》
・実際の戦闘や探索を有利にするためのスキルやポーチアイテム、コアチップやアシストコアといったゲームを有利に進めるための細かなシステムが多く、全てを理解しきるのは大変な上に、一つ一つの効果は少なく全て揃えてやっと性能がワンランクアップする程度なので、ゲームの仕様をよく分からない内は細かくセッティング出来る面白さというよりも只々面倒臭いだけで終わってしまいがち。まるでMMORPGのような細かなキャラ強化システムを全て受け入れにくい人も多いだろう。繰り返しになるが、チュートリアルが少ないせいでこれらを受け入れにくいのも難点。

・スキップトラベルをしようとマップを開いた時に自分の位置が分かりにくく、画面に表示される地図の範囲も狭いので分かりにくい。ゴチャゴチャとした地形が多いのでマップが分かりにくいのは困りもの。マップで別エリアを写した時にボタン操作が一瞬利かなくなるのも鬱陶しい。【追記】アップデートで少し改善されたが、本質的にマップが見辛いのは変わらない。誰がプレイしてもマップ面は慣れるまで一苦労すること請け合い。

・目的地設定をしてもフィールド上で表示される目的地までの指標が小さくて分かりにくく、マップを見てもどこに目的地があるのか一目で分かりづらい。ゼノブレイドクロスの時のナビゲーションボールがあれば便利だったとおもうんだが。

・文字が大きめなところもあるが、相変わらず文字サイズが小さいところも。特にSwitchは持ち運びプレイがあるので、画面サイズが小さくなると尚更見辛い。解像度が低い訳ではないので文字が完全に潰れるというほどではないが。戦闘中に表示される情報が細かくて慣れるまで分かりにくいのも困った。

・アイテムや錬成品を見やすくするためのソート機能が不十分で尚且つ見にくい。アイテムの種類が多いゲームなので目的のアイテムを探すのが不便。

・オブジェクトが手前にあるとカメラが激しく寄ったり離れたりする事が多く、カメラワークが少々宜しくない。室内に入ろうとした時に顕著。プレイヤーにカメラ移動を任せすぎてるところも多くて、慣れるまで若干面倒だった。

・宝箱を開いたり採集ポイントを調べた時に毎回中身が周りに飛び散るんだけど…これ必要だったのだろうか?散らばった物を集める手間が増えるだけであまり良い気はしない。恐らく戦闘中に攻撃を一旦止めて集めるかどうかという戦略を組み込むために導入したのは分かるが、前作までと同じように戦闘終了後に一括で手に入れられてもそこまで問題無かった気が。飛び出たアイテムが崖下や水中に落ちる事もあり、明らかに調整がおかしい。

・一つ一つのクエストをクリアするまでの手間がやけに増えた。基本的にお使いイベントなのは構わないが、複雑さをあまり感じず淡々と進むだけのクエストが多いのでメリハリつかない。

・一般敵モンスターのモーションやモデリングはゼノブレイド、ゼノブレイドクロスから引き継いでるものも多く、前作までのプレイヤーにとってはどうも見た目での新鮮さに欠ける。同じゲームシリーズの繋がりとして同じ敵やらを出すのは否定しないが、全体的なモンスターやフィールドが過去作と似たようなものが多いのもあって目新しさに欠けてしまった。味方キャラの見た目や演出がアニメっぽいのに一般モンスターの見た目がリアルチックなのも違和感ある。

・グラフィックは正直言ってWiiのゲームに毛が生えた程度で、解像度こそあるが見た目の綺麗さは大した事がない。ダメダメという訳ではないが、今の時代のグラフィックが綺麗なゲームには及ばない印象。

・普段のイベント時のキャラの動きがぎこちない。イベントによっては首の動きがやたらスムーズでなかったりする。元々動きが少ないメレフ等はともかく、よく動くニアやトラは同じようなモーションを何度も見させられるのに違和感があった。この辺見てると、やっぱ開発期間が足りなかったのかなー…とか考えたり。

・アーツの種類によっては敵の側面や背後をとる事によって有利になるアーツも用意されているのだが、前二作とは違って本作は位置取りしようと移動すると移動中はオートアタックが途切れるので、前二作と同じようなシステムのまま取り入れてしまっているのはおかしいように思う。開発途中に何らかの変更があったか分からないが、ゲームシステムが変わったのに継いで何らかの変更をすべきだったのではないだろうか。

・ゲームをクリアしてやり込みプレイを始めてくると、プレイアブルキャラの一人であるトラ&ハナを使いにくくなってくる。というのも、トラはブレイド同調出来ないのでやり込み要素の一つであるレアブレイドのスキル解放やイベントをこなす事に貢献しにくく、どうしても裏方に回っていってしまう。ノポン族は特に好きなので、とても残念だった。

・このゲームの売りの一つにしているらしいハナライズに問題が。強化する唯一の方法が『TIGGER!TIGGER!』というゲーム内アーケードゲームのみで、かなり長時間プレイしないとハナライズで活かすためのエーテル結晶がロクに手に入らない。さらにどれほど強化してもトラが扱える武器やアーツは初めの時と変わらないので、戦略性に幅を持たせられないのも面白味に欠ける理由の一つ。TIGGER!TIGGER!も最初は面白いが、だんだん同じ事の繰り返しで飽きてくるのも辛い。プレイ毎にアーケード画面からフィールド画面まで戻されるのも地味に鬱陶しい。

・強敵であるはずのユニークモンスターがあまり強くない。決して楽な相手ではないのだが、前二作の時のような、準備万端で挑んでもいつ返り討ちに合うか分からないようなストイックさは持ち合わせてないように感じた。ガチゲーマー視点で言わせてもらうと、さらにもっと強い敵がいてほしかったかも。

・稀にロード時間がやけに長くなったり、処理落ちが酷くなる事がある。最悪の場合、switch本体に負担がかかりすぎて本体がダウンして再起動させねばならない事すらあるほどで、自分も一度この被害に逢った事がある。このゲームに限らず同Switchソフトのゼルダでも僅かに同じ被害報告があるらしく、ゲームの問題というよりSwitchの問題もあるかもしれないが…。ただ、スプラトゥーン2は長時間プレイしてもロード時間が特別長くなったりする事は無かったが、ゼノブレイド2は長時間プレイするとロード時間がやけに長くなってしまう事があったので、この辺の問題は普通にプレイしていても不安になる。

【点数には反映させてないものの思ったところ】
・前作のゼノブレイドクロスでも思った事なんだけど、ゼノブレイドで好評だった独特の戦闘システムの未来視は何故継続させなかったんだろうか?かなり独特の戦闘システムで特徴的だったし、これが無い事によって戦闘に新しい面白さが増えるといった事もあまり無いと思うのだが…。

・まあネタバレされると痛いゲームなので対応を外したのも当然かもしれないが、switchのキャプチャーボタンで映像が録れないように設定されてるのはちょっと残念だった。スクリーンショットは取れるので一枚絵を撮る事は出来るけど。
ももも!感想を見るもー!!!(トラ風に
 本作に対して厳しい視点で見てるところが多いが、自分が初代ゼノブレイドをとても愛好していて、尚且つ初代ゼノブレイドをかなりの長時間プレイした身であるということから比較してしまったりする事が多いので悪しからず…
 バトル部分なんかは本当によく出来ているし、目につくところが多すぎるもののゼノブレイドクロスよりはずっと楽しんでるし、購入日から毎日プレイし続けてる日々を過ごしてるので、決してこのゲームはダメだと貶しきってる訳ではないYO!!初代ゼノブレイドから続く愛ゆえに悪いところが多く目に付きすぎる、という理由なのでこのゲームを嫌ってる訳では決してありませんよ。
 思わず熱中してしまう熱いバトルや戦略性、キャラが強くなっていく面白さといったRPG及びゼノブレイドとしての面白さは自分もとても魅力を感じた。生き生きとした広い世界を自由に動きまわり、物語を進めていくという面白さはWiiのゼノブレイドから据え置きであると言える。このゲームならではの戦闘の面白さというのもあり、テクニカルな戦いを求められるのはガチゲーマーの自分にも合ってるようでとても良かった


 しかし問題点も多かった。一部の層に媚びるようなキャラデザイン、演出は非常に好みが別れるところだろう。自分は見ていて辛いものがあったが、今の世の中全体がこのゲームのような萌え系の文化が主流になりつつあるので、時代の流れに合ってない自分がおかしいという事なのかもしれないが…。ただ、ゲームの世界観や話の流れに削ぐわない演出も多く見られた。明らかに要らない演出があるとゲームに没入出来なくなるので、その辺はもっと工夫が欲しかった
 そして何より、UI面の低下は低い点数に表れている通り大きな問題点。前二作の反省から良くなっているUI面もあるのだが、ゼノブレイドの時から比べると明らかに劣化しているところも増えてしまっている。マップ周りの不便さ、ゴチャゴチャと情報が並んでるだけのアイテム類の確認は明白に劣化している。特に酷いのがチュートリアル周りの不便さで、ただでさえ複雑化してるこのゲームなのに、その複雑さを紐解く為に必要なチュートリアルが充実していないのは致命的すぎる。ゲームを複雑にするのはいいが、それに対応出来るだけの快適さを用意出来ないと、せっかく作り込まれた複雑さを楽しめず意味の無いものになってしまう。

 このゲームは正直に言うと、誰にでも薦められるゲームでは決してない。ただでさえ人を選ぶ重厚な大作RPGである上に、かなり癖のあるシナリオ、MMORPGを彷彿させるような複雑すぎるゲームシステム、不便なUIといった仕様を簡単に全て受け止められる人は中々いないだろう。このゲームは特に戦闘をしっかり楽しめる必要があり、そういう意味では初心者やキャラデザイン等に惹かれてプレイする人だとプレイが辛いものがあると思う。詰む事は無いシステムだが、このゲームは本当に本質を理解しきらないと楽しみきれない作りになっているので。

 結論としては何と言うか…色々と勿体無いゲームである。というのもこのゲームの本質や奥底としてはゼノブレイドの時のような傑作ゲームと同じ素質を感じるのだが、あまりにも問題点が多すぎて、一定の水準の面白さこそあるものの歴代作と比べた場合、面白さのクオリティは別物になっている。ゼノブレイドの時のような傑作ゲームを作れるかもしれないモノリスソフトの素質に期待して、自分はいつか出るやもしれぬゼノブレイド3を待ちたい。

掲載日:2017年12月4日
更新日:2018年1月9日


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