ゼノブレイド2
メーカー:任天堂
開発:任天堂 企画制作本部
機種:ニンテンドースイッチ
発売年月日:2017年12月1日
価格:8618円
ジャンル:RPG


広告(良かったら買ってくれぃ)
   

執筆: アルツ社長  (暫定評価)

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
6 9 5 8 7 10 6 76
プレイ時間…20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
良いでごわしょう、坂本どん。
《システム(UI・快適性)》
ロードはこの手のゲームとしては非常に短い。オープンワールドで数少ない欠点がエリアを跨ぐ際の20秒近いロードだった『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』と比べると、こちらゼノブレ2は疑似オープンながら、エリアの移動でも数秒程度で済む。割と頻繁にエリア移動するゲームだけにこれは嬉しい。

・WiiUの『X』では「あのさぁ…これ、嫌がらせか?」ってうんざりするくらい小さかった画面の文字が真っ当に見やすい大きさに戻った点は良し。

《システム・バトル》
バトルは『1』ほどガチガチのバランスでなく、程よく『X』の「敵の攻撃モーションを突いて側面を取る」等のアクション要素が入って完成度の高い物に仕上がっているとは思う(それだけに下記で述べた意味不明な戦闘限定のキャラ移動もっさりが謎だし残念だったりするのだが…)。

デスペナルティが非常に少なく、失敗を恐れずに何度でも簡単にトライできるのは『1』から引き継いでいる。難易度自体は高くて事故が起こりやすいが、それを苦痛とせずに動けるゲームデザインはこのシリーズ共通の良さと言えそう。

《グラフィック・サウンド》
・Wiiの『1』ではハードの解像度上モブキャラの表情が潰れて全然見えなかったりしたが、今回はちゃんとそこまでしっかり描かれている。また、メインキャラのグラフィックにしてもこれまで過去2作では固くて無表情に近かった物がしっかり感情に合わせて表情が描かれるようになった点は◎。この点は過去作より確実に進歩したかな。

・画面の色合い・彩度が抑えめでやや地味な感じだった『X』に比べると原色多用で鮮やかな風景が多く、そういう意味で原点回帰のファンタジー色は濃くなったとは感じる。『X』の純オープンワールド制から『1』のオープンもどきに戻ったけど、まぁ弊害らしい弊害はそんなに感じない。ロードは確実に短くなったし、ゼノブレはこれで良い。

・純粋にグラフィックのレベルで見るとそんなにレベルが高いとは思わないが、シリーズの良さであるフィールドの作り込みに関してはやはり光るものがあると感じる。

・サウンドは前作『X』から『1』の作曲陣(下村陽子氏はファイナルファンタジーやらキングダムハーツで忙しいせいか見当たらんですけど)に戻った。別にXの時の音楽自体が悪かった訳じゃないんでこの辺は完全に好みかもしれんですけど、本作路線の方がやっぱゼノブレって感じはしますな。

・メインキャラの声優の演技は特に違和感も無く良好。

《シナリオ》
・初期のジブリアニメとかグランディアとかそっち方面系の単純明快さはある。全体的に流れが一昔前のアニメ臭いんで、アニメ好きの人なら一層受け入れやすいかと思う。

《全体を通して》
・シナリオ要素が希薄で主人公が喋らないWiiUの『X』と違い、『1』のシンプルなRPG路線に回帰した点は良かったと思う。

・現時点で予想できる範囲でも、単純に物量は凄い。クリアするまで判らんが、今回も過去2作同様に普通に遊んでも軽く100時間は超えるボリュームはあるんじゃなかろうか。
そりゃイカンぜよ、西郷さん。
《システム全般》
兎に角システム全般において説明の類がまるで足りていないあるにはあるが、一度にドカドカと簡易なテキストだけでドカドカと詰め込まれても理解し切れない。これだけ複雑で難解なのに後で確認する方法も見当たらない(あるかもしれないが見付けられない)。属性やらシステムも複雑なのだがそれに関する説明も全体的に不足気味。1を10周遊んでXも150時間遊んだ一応シリーズに慣れとるわしでも混乱しっぱなしなんで、今作から入る人だと余計に「?」だらけになる事かと思う。分かれば面白くなるポテンシャルを秘めていようが、説明自体を殆ど放棄してるいい加減さに呆れる部分もあり(しかも前作に続いてな)。導線を用意するのがモノリスソフトの苦手分野ならば、せめてそこは誘導が得意な任天堂側が丁寧にバックアップする必要が絶対あったのでは。なんでこんな重要な部分を放置すんの?

・HELPは何故か十字キーに割り振られてるが、これこそメニュー内から見られるようにでもして、その分カメラ操作を容易に行えるようにするべきではなかったか?ただでさえゴチャゴチャな操作体系なのに、HELP1つにボタンを3つも振っている理由が理解不能。そもそも内容も前述の通り全然不十分。

・相変わらず装備のシステム周りの説明不足感が酷い。特に酷いのがハナ(人口ブレイド)の強化で、嫌がらせかって思うくらい説明が不足気味。殆ど説明の無いまま「技術書が無いと〜」って、ちょ…技術書ってナニ?

・買う前から思ってて実際に遊んでみて改めて思ったけど、ガチャ要素(=本作では無料だが)って果たして必要だった?露出度の高い女キャラばっかでバリエーションも無いし、世界観にそぐわんし、キャラとの絡みも最初からいるホムラなり白虎だのに比べるとえらく淡白だから、わざわざその要素を加えてる意味が判らない。声も主要キャラと比べると演技に違和感のあるキャラが多い。数と質を両立できないなら最初から入れない方が良かったと思うが。

・マップが兎に角使いづらいのは前作『X』と同様。高さとか複雑な入り組みとか全然判らんので、地図が役に立たぬ上に、何故かワープ用と通常の地図が別。かつ、通常の地図側で色んな情報を見たいのに、何故かワープ用の地図に書いてあり、かついずれからも過去作ほど詳しくは情報は参照できない。ああ不便!ここ、フツーに『1』の仕様じゃダメだったの?

《システム(バトル)》
・バトルのUIが見づらい。確かにボタンとダイレクトに連動した配置自体は工夫されているし、移動と技選択が同時に行いづらかった過去作から改善している部分はあるのだが、画面端に追いやられたせいでアーツのリキャスト具合などが認識しづらく、結果立ち回りに影響も出てしまってる感もある。

・バトルに切り替わると何故かキャラの移動が激重になる。位置取りを決めるのもモノを拾うのも難儀するんだが、えーと…素直に、これなんで?あと、過去作以上にキャラやら攻撃のエフェクトやらがゴッタ混ぜで入り乱れて、位置の把握に苦労する。

・狭い室内でのバトルが多いのだが、壁越しに攻撃して来る敵とかめり込みまくりなカメラとか地形にハマって移動できずめりこんで敵に近付けない味方とか、全体的に動きが前時代的。グラフィックが向上しとるだけに余計に違和感が目立つ。WiiというSD時代のハードと同じ事やっちゃダメなんだなー…って実感した。

・バトル中の味方のAI、明らかに過去作より劣化してないスか?『初代』の時点で、的確な場面で的確なアーツを放ってくれてたんだが、今回は位置取りの指示とか出せないんで敵からターゲットにされてる味方を崖際から動かすのも難儀するし、HP回復用のアイテムも無駄なタイミングで取る・逆にピンチなのにアイテムに目もくれず攻撃しまくって死ぬためプレイヤーがセコセコと散らばるアイテムを拾って回復役に回る必要があるなどなど、どうも細かい動きの部分で色々不満がある。

・ザコが無駄に固い。自分が動くとオートアタックが停止する・コンボが最初からになってダメージ量が減るので回復の必要が無いザコ戦なら動かない方が結果早く済む。序盤とかやる事が無いんでそれこそ壁役の横に付いてゲージが溜まるのを黙って見てるだけ…となりがちで退屈だった。これらシステムを理解し切れてないから余計にモタつくのかもしれんが、それ込みでも『1』はそこまで間延びしなかったと思う。

《グラフィック・サウンド》
グラフィックは地形や人工物等のオブジェクトもキャラクターもポリゴンの角ばり・テクスチャの粗さなど、色々と前時代的な作りと思わずに居られず。正直、『1』や『X』の時のようなスケールの大きさ・壮大さに乏しく、驚きはあまり感じない。広さは相応に感じるのだが、直前まで『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』を遊んでいた事もあり、スケール感・臨場感でもできる事の自由度でも数段見劣りしてしまう。比較対象が悪いかもしれないが、あっちも一応本作制作のモノリスソフトも制作協力してるしね…。

キャラクターのデザイナーが複数居る事による世界観の統一感の無さ。これが非常に痛い。似たような絵柄の人なら兎も角、モロにアニメ路線の人と最近のFFの人ってまるで別物ですやん。で、そんなまるで別路線のデザインの人物が並び立つ様が実にシュール。まぁ遊ぶ人によっては全然気にならない要素なんだろうけど、個人的にはこの統一感の無さってのは没入感を激しく阻害するんで、どうも好きになれないのよねー…。スタッフインタビューとか見たらディレクターの高橋氏は「これでイケると確信した!」と仰ってたが、わしとしてはどうも受け入れ難い……(苦笑)。

・キャラデザインでもう一点加えさせていただくと、胸をでかくしたり揺らしたり露出度が高かったり、必要以上にエロさが前面に出た露骨な萌えデザインの主要キャラに興醒めしてしまったのも確か。あと、主人公とヒロインが終始イチャイチャだったり、特定のキャラがメイド喫茶とか明らかに世界観にそぐわないギャルゲー・萌え要素をチラつかせるのも非常に興醒めする。任天堂がゼノブレイドってIPをそちらさん方面の層の取り込みに方向転換させようとしてるのは何となく理解できるんだが、エート…果たしてわざわざ任天堂ブランドのシリーズ作品でそれをやる必要ってありますか?

・『1』や『X』では装備毎に見た目も反映されたが、今回は武器以外は変化ナシ。シリーズの面白さの1つだと思ってたんで、ちょっと残念。

・どう見てもシステム・バランス面はゲーヲタ御用達の激辛バランスなのに、流血シーンとか全然血が流れないのは描写として物足りない。『1』でフィオルン刺された時とか血が流れてたけど、それすらない。いやー…ここでそんな全年齢向けの配慮入れるんなら別なトコ(システム面の説明)ちゃんと配慮してよ。剣を胸に刺されたらちゃんと血は流してほしいし血は吐いてほしい。わし、流血マニアなんでー(※わし、頻繁に自分が流血するんでここにはうるさいYO …ってなんじゃそりゃ)。

《シナリオ》
シナリオはダメな意味でJ-RPG臭さが付いてしまったのが残念。1の時とか変な造語の類は極力控えて何か用語がある時はちゃんと説明が入ったが、今回はその配慮がすっかり欠如している。またご都合主義的な超展開なども多く、プレイヤーの共感を得るには恐らくストーリーそのものに説得力が足りない。ダメな意味でありきたりなJ-RPG的になったな、と。

シリアスな場面の直後に変なギャグが挿入される場面があるのだが、やり取りが正直サムい。しかも割と頻繁に。海外のレビューなんかでも同様の指摘があって懸念はしとったが、悪い意味でのラノベとか萌えアニメ臭さがあって残念。前作のXのサムい食事のやり取り(リンとタツの料理漫才)を思い出す。んーこれ、これプレイヤーが喜ぶと思ってやってんのかな…?開発者が内輪で勝手に盛り上がってるだけじゃないの?モノリスソフトの悪癖が出てる印象。

・1つ1つのムービーが長く、また挿入される頻度も高い。かなりムービーゲー寄りになっちゃったかなー…という印象も。

ストーリー上の必須クエストでも平然とまだ見付けてない地名を挙げられるので必要以上に迷わされる。あと、前作に比べると明らかに露骨なお使いイベントが増えた印象。ここもガッカリポイント。

《全体を通して》
・1が『作り込みの細やかで配慮の行き届いたJ-RPGの傑作』ならば、こちら2は『見た目・シナリオ・システムの全てがありきたりなJ-RPGの佳作』になっちまったかなァ…と言う印象。
感想ってもんだぜ、べらんめい!
 プレイ時間20時間程度であり100時間超えが当たり前のゼノブレイドシリーズにおいてはまだまだ結論を出すには至らんだろうが、想像以上に色々と粗が多いのが引っ掛かる…。
 今のところは一言で言えば『X以上1未満』(ただし思いっきりX寄り)で収まっとる感じかな。『1』が欠点の非常に少ない隙の無い作りだったのに対し、楽しいゲームである事は間違いないけど、「えっ?なんでそんな基本的なトコ外すの!?」なる明らかな欠点がやたらと多いのは残念。また、全体的に作り・流れが古典的であり、「古き良き――」だった『1』以上に20世紀の香りがするRPGとは言えるかもしんない。良くも悪くも古典的であり、そこに21世紀の『萌え』・『ヲタ』要素でドカンと味付けした感じで。んー…いや、人選び過ぎな気がするんだが、これ(苦笑)。

 意識的にWiiの『1』から変えてきてると思われる部分が多いが、その変えてる要素が結構滑ってるように思えるのがWiiUの『X』の時と一緒。どうもここのメーカ(モノリスソフト)は張り切って独自性を出そうとすると内輪で暴走し出して客の事考えずにアサッテの方向に吹っ飛んで行っちゃう傾向があるような。アレよな、結局『1』のどこが評価されてたのかが社内で共有できてないんじゃないかね?
 その点で言えば、『1』の時は任天堂が複雑化とかアニメ・オタク化方面に吹っ飛んでくのを防止するブレーキ役を買って出てたのが巧くハマったと思えるんだが、『X』と本作はあろう事か任天堂側が「やれ!やれ!もっとやれ!」って煽ってるようにしか思えんからなァ…。勿論、任天堂単体で出せない物を作れるからこそセカンドパーティの存在意義もあるってもんだろうけど、やり過ぎ&客選びすぎなシステム・描写・テキスト部分は過去作を遊んだユーザの振るい落としにすら繋がってしまうのでは。

 買う前から「1はマグレ当たりのホームランだ。Xもアレだったしマグレ当たりなんてそう滅多に出るもんじゃない」って自分に言い聞かせて買ったんで予想通りの範疇でダメージは少ないが、まぁそれでも『1』の狂い咲きっぷりを思えばやっぱり物足りなさはある。8000円も出して買ったワケで、ここから化けてくれると嬉しいけど。
 ま…ただ、なんだかんだとダメなトコの欄につらつらと文句は書き連ねてますけども、それなりに慣れてくりゃ楽しい事は楽しいですよ、一応。そこに至るまでがめちゃくちゃ面倒くさいだけで。その導線の足りなさがどうにも勿体無いけど。

掲載日:2017年12月4日


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
8 7 5 8 7 10 7 79
プレイ時間…20時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
も!とっても楽しかったも!(リキ風に
・キャラの見た目がアニメっぽい見た目になってるのもあって、一部の層に媚びてる印象も強く悪いように捉えてしまいがちだが、表情の変化が分かりやすくなったというのは大きいと思う(少々やりすぎな表情もあるが)。表情の変化はあったがキャラモデリングが荒かったゼノブレイド、リアル調に寄せたせいで表情の変化が少なくなったゼノブレイドクロスと比べると尚更感じる。

・大筋のストーリーは王道的で悪くない。話の流れ的には同製作元が作ったゼノギアスやゼノサーガを思い出すような流れもあり、それにゼノブレイドの王道さや最近のアニメっぽさを組み合わせたような感じの物語。悪い点で多く書き連ねている通り、細かなシーンの演出やキャラ付け等がかなりおかしいと感じるが、大筋の話の流れだけ見ればそこまで悪くないと思う。

・グラフィックはまあまあ。基本的な見た目が前二作と変わらないせいで目新しさには欠けるが、解像度はそこそこ高いのでswitchのゲームの中でも見劣りしない。

・戦闘システムはかなり複雑化しているが、システムを理解していくとかなり戦略的で面白い事が分かる。あまりにも初心者お断りなややこしさと、チュートリアルの不十分さが辛いせいで戦闘システムを理解しきるまでで挫折してしまう人も多そうだが、理解すると戦闘が一気に楽しくなってくる。ゲーム中では教えられないが細かな特殊テクニックも多く、最終的な戦闘の面白さ、という意味では前二作以上かもしれない。

・その戦闘システムを理解しきらなくても、レベルを上げてアーツや必殺技を適当に連発してるだけでも正直クリアはそこまで難しくないと思う。宿屋で楽にレベルを上げられるような仕様もあるし、レベル差補正もしっかりあるので、やり応えを求める人は敵をなるべく無視して宿屋を利用しない、楽にクリアしたい人は宿屋を積極的に使い敵を倒してレベル上げをよくする、といったようにプレイヤーがある程度の難易度調節をすればその人が求める難易度に近付けられるはず。

・ゼノブレイドの時に良曲を多く手掛けたACE+が復活しており、ゼノブレイドの時ほどインパクトある曲ではないものの状況に合った曲が揃っていてまずまず良し。ゼノブレイドクロスの時みたいなオシャレ洋風現代ミュージックが合う世界でもないので、元の路線に戻したのは正解だろう。

・ゲーム内ガチャというのが気に食わないが、人によって仲間になるキャラやそのキャラに準ずるアーツ、使用武器が変わるという事もあり、プレイヤーがその時のデータやプレイスタイルによってゲームの攻略方法が大きく変わっていくというのは面白い試み。

・最も効果が大きい装備品がアクセサリー二種だけになり、数多い装備品を揃えて守備力をガッツリ上げないと対応が辛かった前二作以上に守備面の楽さは増えた。どちらかと言うと攻撃面が大事なゲームバランスになってるのもあって、装備品を揃えるのが億劫だった前二作以上に守備面での心配は軽くなったかも。

・相変わらず凄まじいボリューム。マップの作り込みやクエストも多く、まだプレイ中なので断言は出来ないが、ゼノブレイドの時と同じくクリアするだけでも60〜70時間は軽くかかるんじゃないかと思うほど。一筋縄で行かない強敵も多く、まともにやり込もうと思えば凄まじいボリュームになるだろう。

・ゼノブレイドクロスではドール(戦闘のためのロボットね)に乗ってる際に敵から乗ってる機体を壊されると修理する手間があったのが気になったが、本作は敵にやられた時の損害はほぼ無いので、どんな相手でも気軽にトライ&エラーが出来るのは初代ゼノブレイドと同じく良いところ。

・ロード時間も飛び抜けて少ない…という訳ではないが、細々とした読み込み時間が気になったゼノブレイドシリーズの中では快適だった。スキップトラベルの時間なんかは同switchで発売されたゼルダのワープよりも早い。

【点数には反映させてないものの思ったところ】
・個人的にはさほど良いとは感じない事ではあるんだけど、出演している声優さんの人数が多く、声優さんにあまり詳しくない自分でも知ってるような最近のアニメやゲームに多く出ている声優さん達が勢揃いなので、そういうのが好きな人にとっては良い点になると思う。脇役ですらベテランの有名な声優さんが起用されていたりと(力の入れ所が違う気もするが)、ボイス面に力を入れてるのだなと感じた。

・同じく個人的には不服であるものの、キャラデザインを担当してるイラストレーターの方も多くて有名どころが多く豪華。キャライラストは絵師によって違いすぎるせいで並ぶと違和感あるが、キャラモデリングは並んでもそこまで違和感無いのでプレイ中に度々違和感を感じるという訳でもない。
もも!ま、まずいですも!!(タツ風に
・ゲーム全体がかなり複雑化している中で、チュートリアルがあまりにも少なく不便になっている。そして何よりゲーム中で少し解説されるチュートリアルを見返す機能が存在しない!!自分が見付けられないだけなのかと思ったが、調べてみたらそもそも存在しないらしい。町の情報屋から凄くアッサリとした説明で見返す事や、ボタン説明だけはフィールド上で見ることが出来るが、それだけで理解しきれるようなゲームではない。システムがかなりややこしいゲームなのに、復習する事が出来ないのはあまりにも前時代的すぎる。ゲームとして問題すぎるので、かなり大幅減点。もっとチュートリアルを充実すべきだった。

・ブレイドを仲間にする上でガチャ要素を加えており、このガチャ要素のせいで人によって仲間になるブレイドがそれぞれ違うのでゲームバランスの優劣が生じてしまう。どういうブレイドが仲間になるか、というワクワク感があると同時に、運によってゲームの難易度が左右されるという理不尽さや不公平さを感じてしまう事も。

・ストーリーでの細かい説明不足や急展開が多く、話の流れに付いていけないところもある。プレイヤーが半分察せるような状況もやけに主人公達は鈍感だったり、疑問符が付くような行動をするキャラもいたりする。

・真面目な話を続けてるかと思ったら急に軽いノリのネタを混ぜてくる事があったり若干メタ発言的なものもあったりして、変に冷めてしまう。味方だけでほのぼのとしてるシーンだけでなく、敵との対峙シーンでも敵の行動が小者臭かったりして感情移入を阻害されてしまうことも。

・ムービーによっては深夜アニメ的なノリのギャグシーンや萌えシーンがちょいちょいあり、萌え系のネタ等に耐性が無い自分は見ていてかなり苦痛だった。ゼノブレイドやゼノブレイドクロスの時もギャグシーンはあったけど、ゼノブレイド2全体のギャグシーンとは違う方向性で個人的にはこちらの方が良かった。こればかりは個人ごとの趣味によるんだろうが…でもこのゲームの世界観や話の流れに合ってるとはあまり思えない使い方をしてるシーンもあったり。

・乳揺れや下半身ズームといったエロ暗示シーン、マニアックなフェチシズムを感じるシーン等のような深夜アニメテンション的演出がよくあるのがなんとも…(苦笑)。ストーリー的に女の子がアニメらしい声で叫んだりするシーンも当然多い。ゲームのデザイン的にそういうネタを入れてくるのは前々から読めてたが、いわゆる『お茶の間が凍るシーン』は多々ある。

・キャラクターデザインを手掛けている方があまりにも数多いせいで、キャラが揃っている立ち絵を見ると絵柄の違いに違和感を覚える。世界観の統一という上で絵柄を揃えるのはもはや必須とも言えそうな事なのに、それらの事を差し置いてまで複数の絵師さんにキャラデザインを申し込んだのは合点がいかない。

・キャラクターに使われている声優さんはその方がこれまで出演してきたゲームやアニメのキャラ性がそのまま引き継いでいるのも多く、悪く言えばキャラのイメージが声優さんによって味付けられてしまってるように感じる。そういった声優さんの使い方を否定する訳ではないし、そういうゲームやアニメがあってもいいとは思うが、新しくゲームの世界観に入り込む上で特定の既存のイメージがキャラクターに根付いてしまうようなのは個人的に好きになれない。

・実際の戦闘や探索を有利にするためのスキルやポーチアイテム、ブレイドの強化といった細かなシステムが多く、全てを理解しきるのは大変な上に、一つ一つの効果は少なく全て揃えてやっと性能がアップしたのを実感出来る程度なので、細かくセッティング出来る面白さというよりも只々面倒臭いだけで終わってしまいがち。まるでMMORPGのような細かなキャラ強化システムは受け入れにくい人も多いだろう。繰り返しになるが、チュートリアルが少ないせいでこれらを受け入れにくいのも難点。

・スキップトラベルをしようとマップを開いた時に自分の位置が分かりにくく、画面に表示される地図の範囲も狭いので分かりにくい。ゴチャゴチャとした地形が多いのでマップが分かりにくいのは困りもの。マップで別エリアを写した時にボタン操作が一瞬利かなくなるのも鬱陶しい。

・目的地設定をしてもフィールド上で表示される目的地までの指標が小さくて分かりにくく、マップを見てもどこに目的地があるのか一目で分かりづらい。

・文字が大きめなところもあるが、相変わらず文字サイズが小さいところも。特にswitchは持ち運びプレイがあるので、画面サイズが小さくなると尚更見辛い。解像度が低い訳ではないので文字が潰れるというほどではないが。戦闘中に表示される情報が細かくて慣れるまで分かりにくいのも困った。

・アイテムや錬成品を見やすくするためのソート機能が不十分で尚且つ見にくい。アイテムの種類が多いゲームなので目的のアイテムを探すのが不便。

・カメラが寄ったり離れたりする事が多く、カメラワークが少々良くない。室内に入ろうとした時に顕著。プレイヤーにカメラ移動を任せすぎてるところも多くて、慣れるまで若干面倒だった。

・宝箱を開いたり採集ポイントを調べた時に毎回中身が周りに飛び散るんだけど…これ必要だったのだろうか?散らばった物を集める手間が増えるだけであまり良い気はしない。恐らく戦闘中に攻撃を一旦止めて集めるかどうかという戦略を組み込むために導入したのは分かるが、前作までと同じように戦闘終了後に一括で手に入れられてもそこまで問題無かった気が。

・一つ一つのクエストをクリアするまでの手間が増えたわりに貰える報酬は前二作とそう変わらないので、クエストをやる旨味が薄くなってしまっている。もうちょっとレアな物や資金を多く貰えたら嬉しかったんだが。

・一般敵モンスターのモーションやモデリングはゼノブレイド、ゼノブレイドクロスから引き継いでるものも多く、前作までのプレイヤーにとってはどうも見た目での新鮮さに欠ける。同じゲームシリーズの繋がりとして同じ敵やらを出すのは否定しないが、全体的なモンスターやフィールドが過去作と似たようなものが多いのもあって目新しさに欠けてしまった。味方キャラの見た目や演出がアニメっぽいのに一般モンスターの見た目がリアルチックなのも違和感ある。

【点数には反映させてないものの思ったところ】
・前作のゼノブレイドクロスでも思った事なんだけど、ゼノブレイドで好評だった独特の戦闘システムの未来視は何故継続させなかったんだろうか?かなり独特の戦闘システムで特徴的だったし、これが無い事によって戦闘に新しい面白さが増えるといった事もあまり無いと思うのだが…。

・まあネタバレされると痛いゲームなので対応を外したのも当然かもしれないが、switchのキャプチャーボタンで映像が録れないように設定されてるのはちょっと残念だった。スクリーンショットは取れるので一枚絵を撮る事は出来るけど。
ももも!感想を見るもー!!!(トラ風に
 ゼノブレイド2に対して厳しい視点で見てるところが多いが、自分が初代ゼノブレイドをとても愛好していて、尚且つ初代ゼノブレイドをかなりの長時間プレイした身であるということから比較してしまったりする事が多いので悪しからず…。バトル部分なんかは本当によく出来ているし、目につくところが多すぎるもののゼノブレイドクロスよりはずっと楽しんでるし、購入日から毎日のように続けたくて仕方ない日々を過ごしてるので、決してこのゲームはダメだと貶しきってる訳ではないYO!!初代ゼノブレイドから続く愛ゆえに悪いところが多く目に付きすぎる、という理由なのでこのゲームを嫌ってる訳では決してありませんよ。

 思わず熱中してしまう熱いバトルや奥深い戦略性、キャラが強くなっていく面白さといったRPG及びゼノブレイドとしてのバトルの面白さは個人的にとても魅力を感じた。美しく生き生きとした広い世界を自由に動きまわり、物語を進めていくという面白さはWiiのゼノブレイドから据え置きであると言える。このゲームならではの戦闘の面白さというのも強く、テクニカルな戦いを求められるのはガチゲーマーの自分にも合ってるようでとても良かった。

 しかし問題点も多かった。一部の層に媚びるようなキャラデザイン、演出は非常に好みが別れるところだろう。自分は見ていて辛いものがあったが、今の世の中全体がこのゲームのような萌え系の文化が主流になりつつあるので、時代の流れに合ってない自分がおかしいという事なのかもしれないが…。ただ、ゲームの世界観や話の流れに削ぐわない演出も多く見られた。明らかに要らない演出があるとゲームに没入出来なくなるので、その辺はもっと工夫が欲しかった。

 そして何より、UI面の低下は低い点数に表れている通り大きな問題点。前二作の反省から良くなっているUI面もあるのだが、ゼノブレイドの時から比べると明らかに劣化しているところも増えてしまっている。マップ周りの不便さ、ゴチャゴチャと情報が並んでるだけのアイテム類の確認は明白に劣化している。特に酷いのがチュートリアル周りの不便さで、ただでさえ複雑化してるこのゲームなのに、その複雑さを紐解く為に必要なチュートリアルが充実していないのは致命的すぎる。ゲームを複雑にするのは良いが、それに対応出来るだけの快適さを用意出来ないと、せっかく作り込まれた複雑さを楽しめず意味の無いものになってしまう。

 ここまでを振り替えって正直に言うと、誰にでも薦められるゲームでは決してない。ただでさえ人を選ぶ重厚な大作RPGである上に、かなり癖のあるシナリオ、MMORPGを彷彿させるような複雑すぎるゲームシステム、不便なUIといった仕様を完全に全て受け入れられるという人は中々いないだろう。このゲームは特に戦闘をしっかり楽しめる必要があり、そういう意味では初心者やキャラデザイン等に惹かれてプレイする人だとプレイが辛いものがあると思う。詰む事は無いシステムだが、このゲームは本当に本質を理解しないと楽しみきれない作りになっているので。変な話ではあるが、このゲームはどういう人に薦められるかと訊かれても、どういう人に薦めてよいものなのか答えられない。人によっては凄まじく面白く感じるかもしれないが、また別の人にとっては凄まじくつまらなく感じるであろう作りになってるからである。

 前述の通り自分は問題を多く感じていながらも、恐らくこのゲームも長い間プレイするゲームになりそうだと思う。問題点も多いが、それらを持ってしてもやりたくなる魅力もこのゲームにはあるからである。色んな人に薦められるゲームではないが、自分の中ではジワジワとハマっている何とも不思議なゲームである。

掲載日:2017年12月4日


機種別一覧(NS)に戻る

レビュートップページに戻る

縮緬遊戯堂トップページに戻る