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ドラゴンクエストビルダーズ2
破壊神シドーとからっぽの島

メーカー:スクウェア・エニックス
開発:コーエーテクモゲームス(ω-フォース)
機種:ニンテンドースイッチ
発売年月日:2018年12月20日
価格:7700円
ジャンル:アクションRPG


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執筆: アルツ社長  (暫定評価)

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
8 8 6 7 7 9 8 79
プレイ時間…20〜30時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
最高ですぞ!
・「前作との比較」って視点で挙げとる部分がやたら多くなりますんで、そちら(1のレビュー・Vita版)もどうぞ。

《快適性》
前作の『1』でストレスだった部分は大方綺麗に修正されている。アイテム作りで個数が指定できず1コか材料全消費かの二択だったのが解消、自分の攻撃で建物が壊れてしまう点は攻撃用の装備と破壊用のハンマーが完全に分離したためプレイヤーが意図しない破壊が起こらなくなった点は良い。

・開始時のロードは長いが、ゲーム中はワープでの移動込みでそれほど待たされる事はなく、ストレスはそれほど感じない(エリアを大きく跨ぐ時は多少読み込むけど)。

・走って移動できるダッシュモードや、空を高速で滑空して移動できるアイテムの登場で、移動が快適になった。アイテム消費無しであちこちにワープできるようにもなったので、「アレ取って来い」的なお使い部分のストレス軽減にはなってると思う(ワープはペナルティゼロであり、ちょっと緩すぎる気もするけど)。

・前作では自由に作れるモードが完全に独立していて、搭乗するキャラもただのモブキャラでセリフも無かったり動きも素っ気なかったりしたが、今回はフリービルドモードそのものがストーリーに組み込まれていて、前作の欠点が解消されてる点は好印象。

・割と早い段階で持ち物上限が無くなる『袋』が手に入るので、荷物の整理とか変に手間がかからなくなった点もよし。

《バランス部分》
・そんな集中力のないわしでもぶっ通しで5〜6時間遊べてしまうって時点で、没入感は相当ある方だと思う。「楽しい作業ゲー」としての完成度は高めかと。

・マインクラフトが『突き放し系サンドボックス』なら、こちらドラゴンクエストビルダーズは『お節介おばちゃん型サンドボックス』とでも形容できるか。その分自ずとシナリオをこなすまでは自由度も低めなんだが、マイクラの『目標が一切提示されない』って突き放しっぷりに馴染めん人にはもってこいのバランスだと思う。『2』になってこの"お節介度"は一層パワーアップした感じであり、ホント丁寧に誘導してくれるって意味で敷居は低めかと。マイクラを手本に作られてる事は間違いないと思うけど、「マインクラフトが好き!ドラクエ版マイクラが遊びたい!」ってユーザさんよか、「サンドボックスゲーを遊んでみたいけど、マイクラやテラリアの突き放しバランスで挫折したぜ…」ってプレイヤーさんに向いとるかも。そういう意味では、割とハッキリ別物でもあり。

・アクション部分はかなり挙動が良くなった印象。前作だとリーチは短いクセに敵との接触ダメージもあったりしてイライラしたものだが、今回は接触ダメージが廃止されたので、割とダイナミックに動けるようになった。挙動自体も軽快で良い(↓で挙げたようにフレームレートが低いのはアレだが)。

《シナリオ・テキスト部分》
・全体的にヒネクレた物言いのキャラが多めなのは賛否ありそうだが、どっかアホくさい雰囲気は前作より強めで、これはこれで味がある。個人的には割と好み。

・ドラクエIIを元ネタにしてるので懐かしさって意味でジジイホイホイだし、知らんなら知らんで別に困らないのもまぁ配慮されとる部分かと思う。
イカン気がするぞ!
《快適性・品質・バランス面》
・本作に於ける欠点ってのは殆どこの分野に集中しとる感じですかね。以下、列挙致しまする。

恐ろしいくらいにイベント発生に関するフラグ管理がガバガバで、変な進め方をしなくてもフツーに不具合に遭遇するのは壮絶に萎える。完全オープンワールドのゼルダBOWがカンペキな調整をしていたのに対し、こちらスクエニ&コーエーのオメガフォースは明らかにオープンワールドゲー作るのニガテっぽいしな…。ま、任天堂のゼルダチームと比べるのもアレじゃが……(苦笑)。本作は割と自由に動けてしまうゲームで、ゲーム側の提示するルートから多少外れても先に進めてしまうのだが、先回り先のイベントが用意されていないせいで『このキャラにはまだ話しかけられません』みたいな興醒め必至な機械的テキストが表示されたり(来られて嫌なら来られないように巧く道を塞ぐかキャラ自体登場させないか出来んの?)、「水を取って来い」と言われたから取ってきたのにイベントが進まなかったり(=イベント発生の可否のフラグが目的の水ではなく道中の看板をチェックするかに設定されてたり)、わしは回避できたが、2人並んだ村人の片側から話し掛けたらイベントが一切進まなくなり、メーカが「最初からやり直して下さい」とかアホみたいな対応もあるそーで。んー、マトモにデバッグしてねえだろ、コレ…。ユーザはカネ払って買ってんだから、デバッガー代わりに使われるのはどーも納得が行かぬ(しかも無給どころか8000円払って!)。安価帯だとか中小メーカだとかインディーズなら兎も角、一応、日本の大手メーカの、しかもフルプライスの大作ゲームなワケで、「後からパッチで塞げばいいや」的な甘っちょろい対応は何とか勘弁していただけます?(苦笑)

・前作では待ち時間ナシで作れた一部アイテム(料理やインゴット等)が今回は待ち時間アリに退化、しかも結構待たされる。

・『狭い場所で融通の利かないカメラ』は今回も改善してるとは言い難い。変にめり込まんのはマシになったかもしれんが、極端にアングルが近くなる事が多発する。カメラの遠近を手動で動かせないっぽいんで、直すには「主観視点に切り替える→もっかい客観視点に直す」のひと手間を挟む必要がある部分は×。

・セーブデータが1つだけってのは明らかに前作より退化しとる点(一応、自動でもう1コ予備的なセーブは自動的に行われるが、複数のファイルを使い回して……とかは不可)。

・表示される字が小さい。スイッチさん版の携帯モードとか、正直年寄りイジメに近い。んー、ジジイホイホイゲーとしては配慮が足りない(笑)。

・中盤以降どうなるかはまだ判らんのだが、今の所、基本的に強制的にやたらと強いオプション(=シドー)が常時ついてくるので、戦闘も自分でこなす必要があった前作よりヌルく感じられるかも。また、常時賑やかしメンバーが居る事で、緊張感って面でもどうしても劣る部分はある。

《グラフィック・サウンド》
全体的にフレームレートがかなり落ちやすい。「コレ、常時20未満程度で動いてる?」くらいカクついてる感じはある。アクションゲームじゃないから遊ぶのに不自由は感じないけど、滑らかさって意味では近年の大作ゲーって意味では相当見劣りするのも確か。PS4版と比べても静止画でそれほど遜色ないのはまぁ凄いんだが、ドラクエはグラフィックで売ってるゲームでも無いんで、できれば静止画のレベルを多少落としてでもフレームレートの確保を優先していただきたかった気も。

・夕方〜夜はBGMが一切鳴らず効果音のみ。暗さ自体もそれほどでなく、常時ついてくるオプション(=シドー)がやたら強い事もあり、前作の夜のおどろおどろしい怖さとか感じなくなったのは惜しくもあり。

・音質自体はオーケストラサウンドで聴き応えはあるし名曲揃いではあるが、新曲は殆ど無く過去の名作の切り貼り・流用で済まされてるのはやや残念。
感想なり。
 基本的には丁寧に前作における欠点を潰して来たと思えるし、まぁ作品自体の出来も期待通りで面白いゲームではある。一気に5〜6時間以上遊べてしまう中毒性の高さとか思えば、この点では前作以上とも言えるし、不具合だとか除けば、基本的には良作以上って言ってよろしいかと。

 ただ、開発側・メーカのモラルの低さと申すかこの分野のゲーム作りに向いてないチームを据えるプロデュースのセンスと申すか、品質よりも完全に納期優先ってのがミエミエで、普通に遊んでも遭遇するようなバグがぽろぽろと出て来るようだと「デバッグはロクにやってねぇだろ」とか「有料でテスターとかやらせんな」とか文句も言いたくなったり。あまりにフラグ管理がトホホなんで、ユーザ側で「あ、このルートは開発側が想定してなさそう、やめとこ…」とか忖度が必要になってくるって点で強烈に引っかかるんで、どうしてもその分だけスコアは下げざるを得ない

 TVゲームってのはわしにとっちゃ現実逃避するのが目的だからさ、ゲームで遊んでる時に半端に現実に戻されるってのがホントに嫌なんだが、バグなり不具合なりってこの点、特に酷いのよね。面白くても一気に現実に戻されちまうかんな…。

 ゲーム自体は面白いんだけどさ、こう、なんか遊んでてフラグ管理の脇の甘さとか、調整やテスト次第でどうにでもなる部分がおざなりになっとってモヤモヤしてしまうのである。なんかそんな売れてないっぽいんで、早期に値崩れするかも…ってのも考慮すると、未プレイかつ「気になる!」って方は2〜3ヶ月くらい寝かせておけば、新品3000円くらいで買えそうな気もいたしますな…。恐らくその辺りには進行不能バグとか酷い部分も大方塞がれてると思うんで、今すぐ遊びたいって方以外はちょっと様子見推奨ですかね。わしゃもう買ってしまったし、一応、バグさえ起きなきゃ面白いゲームなのは確かなんで、このまま有料テスター続けます、あーモヤモヤ(苦笑)。

掲載日:2018年12月25日


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