ファイアーエムブレム覚醒
メーカー:任天堂
開発:インテリジェントシステムズ、任天堂企画開発本部
機種:ニンテンドー3DS
発売年月日:2012年4月19日
価格:4800円
ジャンル:シミュレーションRPG


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3DSベスト版 設定資料集 サントラ

執筆: アルツ社長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
8 9 10 7 6 10 5 82
プレイ時間…1000時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
陛下っ!素晴らしいですぞ!
・ついつい時間を忘れて遊び続けてしまう熱中度の高さはシリーズの中でも随一か。ユニット育成に没頭し十数時間はあっと言う間に過ぎてしまう。ユニットを二人一組で動かすシステムそのものは他のシミュレーションRPGなんかでありがちではあるがしっかりFEに馴染んでおり、戦略性を一層深めてくれる。それぞれのシステムに使用することでしっかりとメリットとデメリットが生まれるバランス調整も秀逸。

・BGM、めちゃいいです。路線としてはGC『蒼炎の軌跡』、Wii『暁の女神』に近い重厚路線なんだけど、場面場面でのメリハリの効かせ方が実にいい塩梅ですネ。楽曲によってはちょっとジャズチックな変則要素も入ってたりして聞き飽きない作り。フィールドと戦闘が同じ曲だが、戦闘に入ると伴奏が豪華になって盛り上がるとか、新しい試みも概ね違和感なく馴染んでる感あり。

・インターフェース周りの出来は相変わらず圧倒的でストレスをまったく感じない作り。ニンテンドー3DSのタイトルには読み込みで待たされる物も少なくないが、この作品に限って言えばその類のストレスは皆無。戦闘早送りやカットなど、さらにサクサク進める仕組みも有り難い。うむ、この辺りの快適性に関しては開発のイズ社の得意分野であり、流石の一言。難易度も簡単な物から鬼レベルまで幅広く用意されており、育成の余裕もあることから、この手のジャンルが苦手な方でもしっかり楽しめる工夫がなされてるのは◎。

・ムービーだけでなく、ゲーム中でも声が付くと聞いてかなり不安に思っていたのだが、実際はフルボイスでなくて掛け声程度(N64以降のゼルダみたいな感じ)であくまでテンポ重視で作られていたのは安心した。フルボイスじゃない事を物足りなく思う方もいるかもしれんが、個人的にはFEはあくまでテンポの良さを最優先にしてもらって良い。

・キャラデザにしても「デザイナーの色合いがFEにマッチしてないのでは?」と感じたこともあったが、実際遊んでみると思ったよりは違和感は無し。声にせよ絵的にせよ一部狙い過ぎなキャラがいるのは少々醒める部分もあるが、まあ手抜きくさい部分も無いし上品質とは言えると思う。

・地味に嬉しいのは輸送隊の使い勝手が向上していること。錬成武器を作りまくらない限りはほぼ上限を気にしなくても良くなったのはありがたい。カテゴリ別に分かり易く分類されているのは勿論、勝手に使用回数の少ない物同士を合成してくれる機能もあったりして、ストレスを感じさせない作り。

・旧作のキャラがいつの間に通信やらDLコンテンツやらで色々出てくるが、基本はオマケ程度で色々いじくられてるワケではなく安心。この部分はどういじくっても絶対誰か不満に感じる人が出るだろうから、今後も迂闊に手を付けんでほしい。
敵襲!そんなんじゃ死にますぞ!
・バランス部分の作りは正直、かなり雑。シミュレーション部分の作りが過去作よりもだいぶ簡略化され単調になり過ぎているのは気になった(高難度モードがクリアできない自分が言うのもなんですがね)FEたるもの、もうちょい「手強いシミュレーション」であるべきなのでは?高難度化の手法に関してもとりあえず数字だけ上げた・敵専用スキルだけで付けた的な、力押しで品が無いとでも言うか…。勝利条件もこれまでにあった防衛戦なども無く『敵全滅』か『敵将撃破』のみでいささか単調、敵の動きも突撃ワンパターンで面白みに欠ける部分も。前半はそれほど気にならなかったのだが、中盤以降、どうもシミュレーション部分の希薄さが残念に思えることもあった。

・これまでのシリーズよりも見た目で凝っている割にはマップの作りに起伏が無く単調。とにかく殆ど平地で森や山地形さえも少ない。GC『蒼炎の軌跡』・Wii『暁の女神』のように全面的に3D化された割には、それらで取り入れられていた起伏差による数値の増減の撤廃や、マップギミック自体の淡泊さが気になる。

・他の任天堂の3DSタイトルと比較すると、立体深度のボリューム調整をかなり抑え目にしても立体視が崩れやすい。ジャンル的に恩恵が無いため、今作に関しては3DボリュームをONにして遊ぶ意義はそんなに感じない。

・前作『新・紋章』から引き続き、マイユニットなるプレイヤーの分身キャラを作れるのだが、思ったよりも奇抜なデザインに出来ないのが残念。

・シナリオ部分は一見壮大に思えるのだが、長時間遊んでいると色々と粗が見えてくる。『暗黒竜と光の剣』、『外伝』と言った初期作品の大陸の未来の話となっているが、関連性はあまり無い。設定で2000年も後の話だから当然かもしれんが(日本でも縄文・弥生時代の物がどれだけ残ってるかって言うとほぼゼロだろうし)、その割にはマルス様だけはやたらとハッキリ神格化されてるのはちょっと不自然かと。ついでに、設定でさえ殆ど触れられる事の無い『外伝』側の扱いは酷い。人物の描写についてもワンパターンさが目立ち記号的・属性的な描写に終始しているため、その人の意外な側面とかの描写が無いため薄っぺらく感じる。支援会話は無駄にパターンが多いのだが、「キャラの個性から言ってこういう絡みになってこうなるんだろうなあ…」とこちらの想像に見事に沿った内容の物ばかりで面白みには欠ける。父親が誰でも子との支援会話内容が変わらんのも残念で、キャラにそぐわない内容のものも。量が量だけに製作側も大変だろうが作るからにはちゃんとやって欲しいし、もうちょい読んで楽しい物、意外性もある物をお願いしたい。テキストはただ量があるだけでは意味が無い。あと、ずっと気になっていたのだが、王族に対してタメ口で話す部下ばかりで違和感あり過ぎ。イーリスの先代の王様が軍事力で他国に圧力をかける絶対的・威圧的な権力者だったと言うのにたった10年そこらで国の風土自体がそこまで変わるものなのか!?現代の実在する王室だってここまでオープンな所は無いはず。王である主人公のクロムやその妹リズに対して友達感覚で接するキャラの描写が多過ぎて戦記物としての雰囲気は絶望的な軽さ。

・ついでに言わせていただくと、アカネイア・バレンシア大陸系のお話のクセに、やたらと聖戦・トラ776のユグドラル大陸ネタが優遇され過ぎてる感あり。収録されてるキャラも聖戦だけ多いし(聖戦だけ突き抜けてキャラが多いと言うわけではないのに…!ってかむしろ少ない位なんだが…。そんな中アイラとラクチェ、キャラが完全に被る母娘を両方出したりね)。聖武器が死者復活のバルキリー以外全種類ある(GBAシリーズ・蒼炎・暁からは殆ど採用無しなのにこの優遇ぶり!)のに、アカネイア・バレンシアの伝統武器(聖弓パルティアとか)が無くなってるとか、ここまでくるともはや意味ワカラン(苦笑)。

・グラフィックの質自体での不満点は少ないが、唯一、文字の読みにくさは気になった。3DSでの解像度でフォントにアンチエリアシング(ギザギザを滑らかに見せる処理ですな)を施すと、文字が崩れて読みづらい!!濁点と半濁点なんかほぼ区別付かんし…。DSまでのフォントの方がよほど読み易かったんだがなぁ。

・これまでのFEより支援効果による戦力アップの幅が大きめで、ユニットを団子状に固めて動かしていると、戦闘時に想定以上の攻撃回数で予定外に敵を倒し過ぎてしまうケースが多発する。守りも強化される分、やっつけ負けにはなりにくいのだが、敵のHPを数ポイントだけ残す、とかやり辛いのは難点かも。

・本編に関係ないオマケ程度だから別になんてことはないんだが、全部買ってくとソフト代の倍にもなっちゃうってのはどうなのか、と。1個につき300〜400円分の価値があるかと言うと別にそうでもない気が。出てくる過去キャラ、仲間に加えられるキャラもマイユニットの素材流用で手間かかってるとは思えないし、キャラの着せ替えも雑誌の人気投票で上位の3名だけとか手抜き全開のふざけた内容だし…。ソフト自体がかなり抑え目の価格だから別なとこで回収したいのかもしれんですけど、やっぱ任天堂にはダウンロードコンテンツとか、ソフトとは別に料金の発生する仕組みでソフト売ってもらいたくないのですよ。それに何か調子こいで他のメーカーが任天堂機種でもどんどん悪ノリしそうですもん。(特にバンナムとかコナーミとかスクエーアとかもごもご…

・DLコンテンツの過去キャラの描写が一部酷い。あと、トラキア776のリーフが盗賊だったり本作に聖戦のアレス(パラディン)とかクラスがある人間がわざわざ何故か別の職(アレスは別に魔法なんて1個も使えんですからね!)だったり、光魔法使ってた人間が何故か闇魔道士になってるとか、あんまりな改変が多し。あと、繰り返しになるが、人選に偏りが大きい。
おや、感想ですかな。
 スタッフ曰く「ファイアーエムブレムシリーズの集大成」だけあって、相応に豪華。中毒性の高さもなかなかのもので、遊び始めると簡単に数時間ふっとぶだけの作り。舞台はシリーズ初期三作の延長上にあるんだけども、システムの路線としてはゲームボーイアドバンスで出た『聖魔の光石』が一番近いかも。ユニットの育成だとか、そっち方面のやり込みがとにかく楽しい内容と言える。
 一方で集大成を謳う割には肝心のシミュレーション部分の作りはいささか味気ない。高難度のモードもあるにはあるが、マップもシステムも見た目重視で内容自体は過去作よりも大幅に簡略化されて、バランス取り自体も大雑把な気がするんだよなあ…。シミュレーション部分の作りがこれまでのシリーズより希薄な部分があったり、ストーリー部分が単調で色々先が読めてしまう作りだったり…『悪いとこ』の欄に書き連ねたように結構残念な部分も多い。
 中でも存在を認め難いのは値段の割に薄っぺらな有料DLコンテンツあたりか。全部揃えるとソフトの値段の倍にも達してしまう。単品で300〜400円も取る割には、出てくるユニットほぼ全て(=スターロードのマルス様以外全員!)がマイユニットのパーツでの流用、原作からの設定の無視やキャラ改悪など色々ツッコミ所が多かったように思う。

 あれこれと欠点を並べてしまったが、500時間以上遊んだ事もあり、しっかり楽しめる内容である事は確か。一時期海外の情報サイトに『覚醒が25万売れなかったらシリーズ打ち切りだった』(プロデューサー山上仁志氏の話とされる)などと言う衝撃的な内容の話が上がっていたが、大幅に衣替えしてご新規さんを多数呼び込む事に成功、国内だけで目標の倍を売り上げ、更には批判を押し切ってのDLコンテンツ連発で任天堂の収益に結構な貢献もできただろうから、とりあえず当面の危機は去ったように思えてホッ…。

 高難度の方がクリアできない自分がえらそーに言うのもナンですけども、今作は『客寄せでビジュアル・カジュアル優先・手軽さ重視でゲーム性そのものがかなり薄味』に感じたんで、できれば次回作は『シリーズが本来持つ手ごわさを、手軽さを失わずに両立させた上で、しっかりとご新規さん&ヘタクソさんでも手ごわさを味わえるよう作り』であって欲しい、そう思っとります。結構ムチャな要望だとは思いますがね(苦笑)。

掲載日:2012年4月23日
更新日:2018年8月28日


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
7 9 9 8 5 8 4 67
プレイ時間…250時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
報告!良いところでございます!
・DSのリメイク二作に引き続き、UIはよく考えて作り込まれている。戦闘の早送りやスキップ機能もサクサクこなせる。やり込みプレイをしだすとキャラ育成のために敵をひたすら倒し続ける事も多くなるので、このサクサク具合は有り難い。

・スキル構成を考えたり、カップリングを考えたりとキャラ育成の楽しさが幅広い。同じキャラクター達を使ってもプレイヤーごとによって結果が変わるというのは、やはりファイアーエムブレムシリーズの面白さか。キャラの成長に一喜一憂するのは相変わらず楽しい。

・カジュアルモードだと何度もセーブ&ロードを繰り返せる仕様になり、ゲームに慣れてない人でもクリアしやすいようになった。普段通りにプレイしたい人はクラシックモードでプレイすれば良いし、選択肢の幅広さはいくらあっても良い。

・音楽も状況にあった壮大な曲揃いで良い感じ。重厚なバックコーラスを使った曲が多めで、これも中々。曲のクオリティは従来通り褒めれると言えそう。

・いつの間に通信やすれ違い通信によって誰かが育てたユニットや、旧作に出てきたキャラクター達を模したユニット達が仲間として使える。初心者救済措置として考えれば悪くなく、全く使わずともプレイ出来るのでプレイヤーごとに合わせて使えば悪くないと思う。
報告!悪いところでございます!
・大筋のシナリオ面だが、ハッキリ言って非常に粗が多く、浅くて安直な展開が多い。意外性が無く先が読めるような淡々としたストーリーが続き、かと思えば突然プレイヤーを置いてけぼりにするような超展開、謎展開を間に挟んでくるものばかり。地域ごとの細かな名称なども少なく、舞台設定に拘っていたファイアーエムブレムらしからぬと思う。

・一応、物語の舞台設定としてはファミコン時代のFE二作と同じ舞台であるアカネイア・バレンシア大陸を想定しているのだが、両二作からの設定引用を活かせてるとは思えない点も多い。別世界である聖戦・トラキアや蒼炎・暁で登場したネタも出てくるなど、シリーズの集大成と言うよりは闇鍋感すら感じる事も…。説明らしき説明も『異界』のパラレルワールド的な設定でほとんど済ませてしまうのも、ごった煮感が増してしまう要因になってしまっている。

・登場人物の性格やキャラ付けがなんというか…安直で安っぽいものが多い。典型的なヤンデレ娘や中二病男子など、深夜アニメ界隈でありそうな性格のキャラが多い。そういったキャラ付けがファイアーエムブレムのようなゲームに合っているかというと微妙なところで、好みが非常に分かれると思われる。個人的には全く合わなかった。

・支援会話のテキスト量は多いとは思うのだが、キャラクター像を掘り下げるようなシナリオ展開は少なく、最初から提示されたキャラ性をお互いに押し付けあうような安直な支援会話が多い。外伝で加入するキャラや、後半の本編ではあまり関わってこないお助けユニット枠のキャラ達には用意されている支援会話数が少ないのも寂しい。

・外伝の章では作中で死んだ一部のキャラが仲間に入ってくるという展開が含まれる。シナリオ的に明らかに死んだはずのキャラがひょっこり生き返ってくるのは違和感をかなり感じるし、しかもストーリー的に死が重要な意味を為したキャラも帰ってくるので理解出来ない。非情ではあるが、キャラクターの『死』も話の構築に深く関わっていたファイアーエムブレムシリーズらしからぬ展開だと思う。

・キャラクターデザインがどうにもゲームに合ってるとは思えない。コザキユースケ氏の絵柄そのものが完全に悪いという事ではないのだが、奇抜なデザインの服装のキャラがやたら多く、現実離れしすぎてるように思うものが多い。プレイヤーをゲームの世界に没入させるためにも、もうちょっと現実的なデザインは必要だと思うのだが…。

・敵のAIが単純化しており、状況に合わせずこちら側に突っ込むような立ち回りをする敵が多い。初期配置では考えられてる配置になっていたり、バランスも考えられてるように感じるのに、敵がほぼ全員突っ込んでくるせいで、それらの良さを打ち消してしまっている。

・全体的に平地が多いマップばかりで、遮蔽物や地形効果を有効活用してマップ構成も考えられていたFEシリーズの中ではかなり異端。この辺りも戦略性の薄さに拍車をかけているように思う。

・新システム『ダブル』は、最初はステータスの底上げをするものの使えるキャラが一人減るという事もあり戦略性にも繋がって悪くなかった。しかし中盤を過ぎるとステータスの底上げが大きくなり、さらにデュアルガードやデュアルアタックの発生率がかなり高くなるので、バランス崩壊レベルに便利になりすぎている。高ステータスのキャラをダブルで組ませて前線に置いておけば、大抵の敵を殲滅出来るほどのバランスに変化してしまうのはどうかと…。

・難易度ハードまではまだ敵の強さも相応に収まっているのだが、難易度ルナティック以降は敵の強さがあまりにも異常に強くなってくる。フリーマップや有料DLCマップを使ってキャラ育成をした上で挑む事が前提といっていいほどの強さで、経験値稼ぎ無しで挑むのはまず不可能なほどステータスがおかしい。序盤は特に開けているマップが多く、戦略で敵に挑む事もまずキツい。ルナティック以降は有料DLCを買って稼ぎプレイをしてくれ、とゲームから暗示されているようで、このバランスの荒さはかなり納得しかねた。

・任天堂初となる有料DLCが登場し始めたが、ボリュームの割に値段が高いように感じた。マップ一つ&僅かにストーリーで300、400円近く取るものが大半なのはちょっと阿漕すぎやしないかと思う。子世代達のもう一つの物語に言及したDLCはまだ良かったが、そのクオリティを他にも反映させてほしかった。全て買おうとするとソフト代より上回る事も多し。

・プレイヤーが各自操作して行う通信対戦機能が無くなっている。すれ違い通信によって自分達のチームを相手に送り、コンピューターの操作で対戦をする事は出来るが、あまりやり応えは無い。前作までの携帯機ファイアーエムブレムには登載されていたので、ちょっと寂しい。
なるほど、ならば感想だ。
 新生ファイアーエムブレムとして大きく変わった点が数多く感じられた。ただし操作性の良さや曲の壮大さなどの最近のファイアーエムブレムシリーズにおいて良かった点については、大きく変わったりはせずに素直に引き継いでくれている。特に曲の良さは変わらずにこれからも引き継いでいってほしいところ。

 肝心の『新生』なる点だが…あまりにも従来作とは違いすぎるせいなのか、問題的に感じた点が多い。FEシリーズの魅力だったシナリオ面や戦略の面白さ等は大きく変化し、お互いを見比べると別物なのかとさえ感じてしまう。単純化するだけならともかく、根っこのクオリティが落ちてるように感じる点があまりにも多すぎる。

 任天堂が初めて有料DLCを導入した作品になったが、ボリュームの割に細かく割高な値段を取る作りになっており、ハッキリ言って良心的とは思えない。ただ本作の有料DLCは会社としては成功した方らしく、この路線(有料DLCを細かく用意するスタイル)で後に続くファイアーエムブレムシリーズも引き継いでいってしまった。今の時勢を考えれば異端なシステムではないのだが…。ゲーム全体としての方向性が変わった感じは否めないと思う。

 古参エムブレマーにとっては非常に賛否両論なFEでもあり、特に従来作と比べると変わりすぎた点が多すぎるので目に付く点がかなり多いが、ファイアーエムブレムの基礎としての面白さは有る。その部分に関しては楽しめたと思う。

掲載日:2018年8月28日


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