ファイアーエムブレムEchoes もうひとりの英雄王
メーカー:任天堂
開発:インテリジェントシステムズ、任天堂企画制作部
機種:ニンテンドー3DS
発売年月日:2017年4月20日
価格:4980円
ジャンル:シミュレーションRPG


広告(良かったら買ってくれぃ)
 
 

執筆: アルツ社長  (暫定評価)

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
7 8 10 7 6 7 7 75
プレイ時間…120〜130時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
陛下!素晴らしいですぞ!!(良いとこ)
・ファイアーエムブレムらしいUIのデザインの良さ・軽快さは健在。ファミコン版『外伝』の頃と比べるとサクサク動くため、稼ぎもやりやすいし、この辺りは近年のFEのストレスのたまらない作りに改められてるのは良し。セーブ・ロードでの待ち時間がほぼゼロなのも頑張ってる部分かとは思う(まぁ元の作品がファミコンだからってのもあろうが)。

・見た目はだいぶ別物だが、プレイ感覚はかなり原作準拠であり、懐かしさはある。その点ではジジイホイホイな作りではある。

・サウンドも原作準拠の作りで懐かしい。最近の曲よりもメロディが強めで、そういう意味でも昔っぽい良さがあるし、個人的には好き。

・難易度を下げたり、制限付きで時間を巻き戻せたり、難しいゲームが苦手な人に対する救済措置が充実しているという意味ではファミコン版よりも敷居は低くなっている。

・キャラの育成の楽しさって意味では『外伝』らしさは健在と言ったところか。

・イイトコって言うよかプラマイゼロ要素なんで別にスコアにも反映させとらぬのだが、とりあえずは覚醒・ifであった結婚システムとか強引にねじ込んでこなかった点は良かった。また超設定で「子供が異次元から〜〜〜」…なんてあったら世界観的に「浮く」なんてレベルじゃねぇしな…(苦笑)。
撤退!そんなんじゃ負けますぞ!!(イカンとこ)
エスカレートするDLコンテンツでの客からのカネ巻き上げ商法が酷い。元がファミコンのソフトなのにソフトの定価の倍以上のDLCを仕込み、内容としても過去作では1つずつだった稼ぎ用のMAPを更に分割して売り出すなど、どんどん悪質極まりない内容に…。あぁFEよ、何処へゆく…(苦笑)。【追記】この後出るDLCにはまさかの(いや、予想はしてたけど)最上級クラスの切り売り(単品で200円×各クラス分)とかやり出す始末。あんま印象悪いんで、総合点、かなり下げました。

・リメイク元である『外伝』準拠な作りはよろしいのだが、必然的に『手強いシミュレーション』からはかけ離れてしまうのは仕方ない点か。外伝自体が割と粗っぽくて大雑把な内容だったのだが、それにテコ入れが殆どなされてないので、まぁわしみたいな原典を遊び尽くした人間ならともかく、最近から入った新規さんには『古くて薄い内容』としか思われんリスクもあるような。育成周りで当時のバランスブレイカー的な要素を割とそのまんま残しちゃってるのはどうなのかなー…と思ってもみたり。

・概ね丁寧に作られたリメイクとは思うのだが、一部…と申すか、割と『外伝』の面影を残してないキャラがいるのは何とも…。まぁまだ最後まで行ってないからちゃんと納得の行く説明があるかもしれんが、「設定的にそういう人出しちゃ破綻するんじゃね?」的な新規キャラもいるのは不安でもあり。

・戦闘で必殺攻撃を出すとカットインが表示されるのは覚醒・ifと同様だが、キャラのイラストが場面に合った物ではないぬけた顔したまんまのユニットが多め。専用のイラストを用意できんのなら無理にカットイン表示はせんでも良かったのでは?ここはかなり"らしからぬ"要素だと思う。

・フルボイスは思ったよりは違和感が無くて安心したが、戦場でのボイスは全体的に軽い。そしてハッキリ言ってうるさい。声に関しては部分毎のON/OFFができず、もどかしや。

・フルボイスにした弊害か、支援会話は内容も薄くパターンも少ない。結局はフルボイスにした弊害が出まくってるわけで、どーもしっくり来ない気も。
回復はできませぬが感想は言えますぞ。
 ファミコンで発売した『ファイアーエムブレム外伝』のリメイク作で、見た目は変わったが中身的には想像以上にファミコン版準拠の作りで良くも悪くも懐かしさ全開の作り。アレンジ部分は多いけど、まぁ印象としては「キレイになったファミコンゲーム」って感じはする。キャラ育成の楽しさも健在でどんどん遊べてしまう中毒性のも高さもある。

 ただ、悪いところも原作準拠であり、ファイアーエムブレムとしてはバランス的にやたらと粗っぽい内容であり、最近になってファイアーエムブレムに触れた新規さんには違和感のある内容かもしんない。また、全体を見渡してみると「はて?「これさ、一体どこの層狙ってんだろう?古参?新規?んーむ、どっち付かずになってたりしないかね?」っていうチグハグ感もあったりはする。

 1本のゲームとしてはまぁ相応に骨太な作りにはなってるけど、どうもターゲット層やらアレンジの方向性やら、製作者の意図は読みかねる部分は多いかもしんない…(笑)。あと、必須でないにせよ、細切れにしてガンガン金巻き上げる気マンマンのえげつないDLコンテンツの仕様には流石に閉口。いやー、モノには限度ってのがあるだろうに。うーむ、酷い話だ…。

掲載日:2017年4月27日
更新日:2017年5月15日


執筆: こうちゃ関西営業所長

映像 音楽 快適性
&操作感
独自性 難易度・
バランス
ボリューム シナリオ 総合評価
7 8 7 6 5 7 6 72
プレイ時間…30時間程度
※各項目は10点満点、総合評価は100点満点
こ、これはどえりゃあすごいの!!
・おおまかなゲームシステムはファミコンの頃とあまり変わっておらず、基本的には同じような感覚で戦闘を楽しめる。新しく追加された『戦技』もバランスを下手に壊すような事はなかった。

・昔のファイアーエムブレムには無かった敵の攻撃範囲の表示や戦闘及び敵のターンのスキップ等、便利なツールのお陰でリメイク元よりも快適にプレイ出来る。まあこれらは有って当たり前とも言えるが。

・幻影異聞録♯FEからの逆輸入だろうか?ダンジョン内での敵との遭遇がシンボルエンカウント式になっているが、コレはコレで慣れてしまえば悪くない。

・リメイクされてる音楽もそこそこ出来が良かった。FCの8bit音源の方が良かったような曲もあるが、リメイクとしては良かった方。
あちゃあ〜。これはいかんの〜。
・ファミコン『外伝』の頃とマップ構成やゲームシステムが殆ど変わっていない!下手にテコ入れして改悪されるよりはマシとも言えるが、ほぼ引き継いだせいで昔のゲームという事もあり問題点も多かったファミコンの頃の悪い所がそのまま浮き出ている。

・マップ構成もファミコン版から引き継いだせいでやけに開けたマップが多く、戦略性に乏しいマップが多い。このせいで難易度をハードにするとひたすら敵の猛攻に耐えるのがキツくなってきて、普通にプレイしていてもまともに進められない。稼ぎプレイをしないとハードでは中々進められないような不安定なバランスになっている。難易度を上げるために敵の数を増やしたり強くするのはいいが、マップが開けていて敵がひたすら突撃するAIになっているので自軍を鍛えていないと戦略性云々以前にまず勝ち目が低い。

・トラキア776以来の久しぶりだった疲労度システムだが、ゲーム中で大量に手に入る食べ物を使えばほぼ問題無く、そもそも完全に疲れるよりも前にダンジョンが終わる事が多いのでイマイチ存在意義が無い。もう少し練り込めば面白くなりそうだったのだが。

・ボクっ娘、オカマ、お嬢様系、ゆるかわ系など、既存のキャラには元々無かったはずのキャラ性が追加されている。キャラ同士の会話が増えたり、セリフが完全にフルボイスになったりした事もあって元よりも変にキャラ性が増してしまったのは否めない。

・所々でストーリーが追加されていたりしているが、どうも意外すぎてプレイヤーが置いてけぼりになるような話が多い。特に後半は余計なシナリオや設定が増えており、物によってはこれまでの話の流れを蔑ろにしてたり、考えがブレていたりして出来が悪い。

・一番難易度が低いノーマルモードでも結構難易度が高い。ファミコンの頃の難易度とさほど変わらないが、一部のマップ等は苦労する。前作ifで追加されたフェニックスモードが無く、カジュアルだけなので初めてプレイする人はキツいと思われる。操作説明も主に指南だけなので説明不足かつ不親切。

・『覚醒』以降の最近のファイアーエムブレムシリーズ全ての問題点だと思っているが、やはりDLCの値段が高い。
ほんじゃあ、感想じゃあ。
 ゲームシステムにもっとアレンジを加えてくるかと思いきや意外や意外。結構ファミコン版を基準に作られている。戦略性に関わる部分で大きく追加されたのは武器を何度も使う事により使用可能になる戦技と支援システム等か。バランス的におかしかった魔戦士や弓の射程等は多少変更もあるが、相変わらず凄まじい力を持っている。

 シナリオは基本変わってないが、会話がフルボイスになっていたり、最近のファイアーエムブレムシリーズでは流行りのキャラ属性の要素を強めてきたりとリメイク元よりも独自色の強いアレンジを加えてきている。追加された内容は統一性が無かったり、元々の世界観を一部壊すような話が多いのであまり良かったようには思えない。元の世界観を壊さずに掘り下げている部分もあるが、全体的には寧ろ追加して邪魔になっているように感じる。

 個人的に最も改善してほしかったバランス面はむしろ改悪。ノーマルモードではファミコンの頃とそう変わらず楽しめるが、ハードモードでは一転。取りあえず敵を強くして数を増やしただけのマップが多く、戦略性が薄いマップが多いままなので普通に進められなくなっている。ハードモードはレベル稼ぎ無しでのプレイがかなり厳しい不安定なバランスで、追加要素ではあるが実際の内容は完全に改悪と言えそう。

 何かと文句が多くなってしまったが、まあ基本システムはファミコン版『外伝』と同じなのである一定のレベルの面白さはある。ただし、この面白さというのは元々のファミコン時代の『外伝』の面白さであって、ニンテンドー3DSへのリメイクにあたって追加された要素の面白さというのは少ない。

掲載日:2017年5月1日


機種別一覧(3DS)に戻る

レビュートップページに戻る

縮緬遊戯堂トップページに戻る